2006 Fiscal Year Annual Research Report
自然災害現象を素材としたハンディー・ポータブル科学館の開発研究
Project/Area Number |
17500618
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Research Institution | National Research Institute for Earth Science and Disaster Prevention |
Principal Investigator |
納口 恭明 独立行政法人防災科学技術研究所, 氷雪防災研究部門, 総括主任研究員 (50360368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下川 信也 独立行政法人防災科学技術研究所, 水・土砂防災研究部, 主任研究員 (40360367)
栢原 孝浩 独立行政法人防災科学技術研究所, 水・土砂防災研究部, 主任研究員 (40414411)
鈴木 真一 独立行政法人防災科学技術研究所, 水・土砂防災研究部, 主任研究員
小林 俊市 独立行政法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究センター, シニアエキスパート (30414395)
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Keywords | 自然災害 / 液状化現象 / 科学教育 / エッキー / ナダレンジャー / 雪崩 |
Research Abstract |
1.なだれ実験装置による実験 アクリル製の透明容器を用い、ポータブルタイプ(長さ30cmサイズ)のなだれ実験装置ナダレンジャー3号,ハンディータイプ(長さ15cmサイズ)のなだれ実験装置灘レンジャー4号、空気を抜けばハンディータイプにもなるポリ袋製のナダレンジャー0号(長さ5mサイズ)を製作し、なだれのメカニズムの説明用に使用した。とくに正面からなだれが襲ってくる演示手法は、なだれの迫力を体感するには適している。 2.ポータブル科学館の試作 ポータブルタイプの地盤液状化実験ボトル「エッキー」、なだれシミュレータ「ナダレンジャー」、定常落石シミュレータ、固有振動ブロック倒し「ニョロニョロ」等をセットにした実験装置一式を軽自動車1台にまとめてポータブル科学館とし、そのスタイルで60箇所の出前を実践した。この試作品をTXテクノロジー・ショーケース・イン・ツクバ2007でポスター発表しベスト熱意賞を受賞した。 3.大気・海洋等流体現象での素材の抽出と理論的検討 過冷却が破れることによる相変化とそれに伴う潜熱の放出を演示できる素材をハンディー科学館の1アイテムとして検討した。 4.雪氷現象での素材の抽出と理論的検討 雪の塊がブロック状に転動・落下するブロック雪崩を定常的に模擬する手法についての検討を行い、落石現象で使われる傘の上で模擬石を回転させる技との類似性をサイズの異なる傘でも可能にする技術を確立した。 5.新聞紙上で使われる例えとしての自然災害用語の分析 自然災害用語は例えとしては政治の分野、スポーツの分野で使われることが多い。インパクトの大きい現象をたとえる表現である。政治の分野では、小泉総理の誕生時に使われた「小泉旋風」とは対照的に安倍総理誕生時には、「安倍雪崩」と言う表現が使われた。
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Research Products
(2 results)