2005 Fiscal Year Annual Research Report
前頭前野の近赤外分光法の測定に基づくLD児の書字の学習支援システムに関する研究
Project/Area Number |
17500625
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
小池 敏英 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60251568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00114893)
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Keywords | 学習障害児 / ワーキングメモリ / 書字障害 / 近赤外分光法 / 特別支援教育 / 生理心理学 / 小児 / 臨床神経生理学 |
Research Abstract |
LD児では,ワーキングメモリの困難が指摘されてきた。本年度は,近赤外線分光法(NIRS法)で用いるワーキングメモリの評価課題を開発した。ワーキングメモリ課題としては、言語メモリ課題をとりあげ、順唱課題を用いた。成人では、3桁、5桁、7桁の条件とした。小児では、3桁条件とした。 成人では、3桁条件において、左と右の上・中前頭回ではdeoxyHb濃度変化が増加せず、下前頭回でdeoxyHb濃度変化の増加が生じた。5桁条件と7桁条件でも、上・中前頭回ではdeoxyHb濃度変化が増加せず、左と右の下前頭回でdeoxyHb濃度変化の増加が生じた。特に7桁条件では、右でdeoxyHb濃度変化の増加部位が、左と比べて中前頭回を含む広い範囲になった。これより成人においては、音声数詞の保持において、左右の下前頭回は明瞭な賦活を示し、負荷の増加に伴って、右の中前頭回を含む活動になったことが指摘できる。 小児において、3桁条件の左と右の上・中前頭回ではdeoxyHb濃度変化が増加せず、下前頭回でdeoxyHb濃度変化の増加が生じる傾向をしめしたのは、小学5年生と6年生であった。小学4年生以下では、左右前頭前野でdeoxyHb濃度変化が減少または増加する傾向にあり、部位に限局した特徴は認められず、これは小学5年生と6年生の特徴と異なった。これより、3桁条件での賦活について、基本的な特徴が成人の段階に達するのは、小学5年生以降であることが推測された。
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Research Products
(1 results)