2007 Fiscal Year Annual Research Report
大学間教材共同利用連携のための教材素材配信モデルシステムの開発
Project/Area Number |
17500630
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
松本 豊司 Kanazawa University, 総合メディア基盤センター, 准教授 (20173908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 恒雄 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 教授 (60019502)
佐藤 正英 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 准教授 (20306533)
山岸 芳夫 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 講師 (60290087)
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Keywords | 大学間教材共同利用連携 / オープンソース・ソフトウェア / 教材素材データベース / Moodle / DSpace / オンライン学習大学ネットワーク / テスト用教材 / 多言語化 |
Research Abstract |
平成19年度における研究では、教材の作成と再利用を可能とする教材素材データベースシステムをオープンソースのDSpaceを用い、大学間で教材を相互に利用し合うためのモデルシステムについてはオープンソースLMSのMoodleを用いて行った。金沢大学と金沢工業大学の間で、構築した複数のmoodleサーバ間で公開鍵暗号方式による通信技術の確立を行った。これにより、ユーザーのログイン情報を他のmoodleに渡すことでシングルサインオン(SSO)を実現した教材共有環境の実現ができることが確認された。その間に独立行政法人メディア教育開発センター、国立大学法人などで、Moodleを利用した教材配信システムを構築し、コンテンツを大学へ供給するための活動が具体化し、これを母体に研究を進めることとした。この取り組みは大学間でコンテンツを共有するネットワークUPO-NET(オンライン学習大学ネットワーク)として、2008年3月に旗揚げされ、我々の開発した技術的ノウハウがそのプロジェクトで活用されることになった。素材データベースについては、DSpaceへ教材を登録する際の、モジュール化の単位、素材の分類方法、メタデータの構造などの基本データを確立した。今後、複数の組織間での認証情報の交換などの技術(UPKI、Shibbolethなど)の動向を見極めて、プロジェクトでの活用を検討する。素材データベースのテスト用教材を兼て開発した「情報倫理とネットワークセキュリティ」の教材は、平成18年度からスタートした1年生全員が受講する「情報処理基礎」の授業で活用されている。また、それらは多言語(英語、中国語、韓国語)に翻訳され留学生の教育に活用されている。この研究で得られた成果を論文2件、国際学会2件を含めて学会発表を6件行なった。
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Research Products
(8 results)