2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500640
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
康 敏 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (60290425)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏木 治美 神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 助教授 (60343349)
大月 一弘 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (10185324)
鏑木 誠 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (40093504)
|
Keywords | 合成音声 / CALL教材 / 外国語教育 / リスニングトレーニング |
Research Abstract |
本年度では、合成音声によるリスニングトレーニングの効果を調べたほか、これまでに学習者を対象とした評価実験を英語教師に対しても実施した。 合成音声によるリスニングトレーニング効果の調査は英語と中国語について行った。調査に使用した英単語は昨年度実施した評価実験の結果に基づき、学習者にとって自然音声と差がないまたは自然音声より聞き取りやすいものを選び、中国語単語は被験者の授業等でのリスニング能力に基づいて経験的に選んだ。開発したWebべ一スの調査システムはプレテスト、トレーニング、ポストテストという3つのWebページから構成される。プレテストとポストテストページには自然音声のみを使用し、トレーニングページには合成音声のみを使用する。調査は英語、中国語の二クラスで行った。英語クラスでは、被験者が26名であり、中国語クラスでは、10名である。その結果、15個の英単語中に13個については、プレテストと比べてポストテストの正答率が高くなり、リスニング練習による単語聞き取りへの改善が見られた。また、同時に実施した合成音声への評価の結果は正答率の改善結果にほぼ比例している。中国語については、ほとんどの単語においてリスニング練習による正答率の改善が見られただけでなく、使用した15個の合成音声は全て自然音声と差がないと評価されている。合成音声によるリスニングトレーニングは学習者,特に初級段階学習者のリスニング理解に有効と言えよう。 一方、教師を対象にした評価実験は、学習者の場合と同様に発音の特徴から"一般的な英単語"、"摩擦音を含む英単語"及び"母音分類に基づいた英単語・単文"の3種類の評価内容に分けて実施した。その結果は学習者評価結果と一致していることが明らかになった。 また合成音声の外国語教育への利用形態を探るために、コミュニケーションツールやRFIDタグなどの授業利用についての関連研究も行った。
|
Research Products
(5 results)