2006 Fiscal Year Annual Research Report
技術的素養の育成を重視した初・中・高等学校教育一貫の技術教育教材開発
Project/Area Number |
17500641
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
松浦 正史 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (40036447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 貞登 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (40230396)
鹿嶋 泰好 日本工業大学, 共通系, 教授 (40383210)
森山 潤 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教授 (40303482)
田口 浩継 熊本大学, 教育学部, 助教授 (50274676)
谷口 義昭 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (50240859)
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Keywords | 技術的素養 / 小中高一貫技術教育 / 教材開発 |
Research Abstract |
児童生徒の人間形成や人間発達に関わるものづくり教育のための教材開発を実施している。本研究は日本産業技術教育学会課題研究委員会から発足したものであるが、本科学研究費が採択され、そのまま学会から引継いで具体的な研究を推進している。本研究の特徴は小学校教育、中学校教育及び高等学校教育の一貫した技術教育を推進するための教材の開発である。研究の内容は小学校教育における教材を開発、中等学校における教材開発の調査研究、小学校教員養成のための教材開発に大別される。 小学校教育の教材開発では、「小学生も挑戦、Jリーグロボットの開発」として、移動型の教育ロボットの製作課題を開発した。開発したロボットの教材を小学校において正規の総合的学習の時間に授業実践を実施した。小学生が製作できるロボット教材の無いことを確認し、その開発を進めることとした。共同研究者の一人が中学校用に開発していた教材を小学生でも製作が可能なようにあらかじめギヤボックスやコントロールボックスを組立て、モータへのリード線も半田付けや端子を結合しておいた。色や場所や順序を示し電気配線も可能にした。実施に当たり、整理整頓を習慣づけるためパレットを用意しそれに部品や工具を載せた。授業は共同研究者と担当の教諭とチームティーチングで実施し、円滑に進めることができた。最初、ロボットに対する講義を行い、人型ロボットヒロ君が歩行や腕立て伏せなどの実演を行った。また、ロボットと人との比較を行った。次いで、製作段階に入る。生徒は資料と場レットを持って部品を集めた。ネジを拾数箇所とめることで完成した。最後の段階は製作したロボットを用いて競技をする段階に入った。徒競走、スラローム及びピンポン玉を利用したサッカーゲームを行った。授業後の生徒に対するアンケート調査を実施した。この授業は楽しかったですかという質問にはほとんどの生徒が楽しかったと答えている。何が難しかったか聞くとネジと答えている。またこのような授業を受けたいと思いますかという質問に対しては受けたいと答えている。すなわち生徒はネジを締めるのはむつかしかったがそれを克服して楽しく思い再びこのような授業を受けたいと思っていることが明らかになった。
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Research Products
(6 results)