2007 Fiscal Year Annual Research Report
授業記録アーカイブ・配信システムの開発に基づく授業の多元的記録・分析・構成方法
Project/Area Number |
17500661
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
平山 勉 Meijo University, 教職センター, 准教授 (50250866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 明史 名古屋大学, 情報メディア教育センター, 准教授 (50225645)
竹内 英人 名城大学, 教職センター, 准教授 (30387766)
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Keywords | 授業研究 / 教師教育 / ネットワーク / 授業観察能力 / 授業実践能力 / 遠隔講義 / 授業映像記録 / 教職入門 |
Research Abstract |
これまでの研究を継承しながら、2007年8月7日に、遠隔講義システムを活用した教職入門特別授業を実施し、マルチアングル映像記録で撮影した。研究成果の一部は、日本教育方法学会及び日本教育工学会の本大会および研究会で口頭発表した。以下、成果と課題をまとめる。 遠隔授業に関しては、普段交流のない両キャンパスの学生がこのシステムを使って互いの考えや意見を交換できるという点は、学生にとって十分刺激になったと思われる。本学のスケールメリットを生かすことで、可児キャンパスのような単一学部の教職履修学生の意欲の向上に貢献できると考える。今後はこのスケールメリットを生かしながらいかに対面形式の通常授業に近づけるかが課題であろう。しかし、卒業生である現職教員の講演内容には、現場の生徒にかかわる個人情報等もあり、そうした事にも配慮しながら進めていきたい。これは、小学校から高校の授業記録の扱いにもかかわることで、個人情報の保護、研究資源の保持という観点からの研究も補完的に進めていく必要がある。 今後は、時間と場所の制約を超えて、教職履修学生が学習したい時にいつでも授業実践に関する映像情報を、個人の携帯デバイスで視聴することが可能となる「ユビキタス映像記録視聴システム」を遠隔授業システムに導入していく可能性を検討し、遠隔授業の長所を伸ばしながら、学生がいつでもどこでも学習できる体制を整えていく必要がある。さらに、現在は、天白と可児の2か所を接続しているが、2008年度以降、本学の附属高校や一般市民が参加できる臨時のサテライトキャンパス等とのマルチ双方向の遠隔講義システムを導入することを通して、教職履修学生の学習意欲の喚起及び実践力を備えた教師教育に資していきたい。
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Research Products
(4 results)