Research Abstract |
1.3D仮想校舎システムのユビキュタス化 今年度に論文誌に採録された3D表現の仮想校舎システムを,PCのみでなくPDA、携帯電話からもアクセスして使えるように改造した.PC版では仮想校舎システムに入ると英語,数学,情報処理などの教材が使えるが,この中で数学教材がPDAと携帯電話(NTT Docomo)を使って使えるように開発した.今年度はPC版の英語読解学習支援ツールを新規に開発したが,ユビキュタス対応は今後の課題である. 2.歴史学習システムのユビキュタス化 マルチリンガルの歴史学習システムは,見学前はPCで,見学中はGPSと組み合せた携帯電話で,歴史情報を提供し,かつ携帯電話で撮影した画像をサーバに送るとアルバムを自動作成する目標で進めた.その結果,松江市の堀川周辺を例に,プロトタイプシステムを作り動かすことができた.史跡の3Dは,LightWaveで作成したコンテンツをJava3Dプログラミングで表示する方法により,表示内容および作成効率を向上させることができた.研究成果は2つの国際会議等で発表した. 3.環境学習システムの高度化 環境学習システムは,水質のパラメータを基に環境シミュレーションを行い,3D表現の環境学習システムとして提供するものである.宍道湖の水質にかかわるパラメータにはCOD,塩分,濁度,水温がある.これらのパラメータを,ユーザが選んでシミュレーションできるようにし,ゴミの投棄,回収による水質パラメータの変化,魚やシジミの死滅状況のシミュレーションを定量的に行うことを目指す.今年度は,3D表現の環境学習システムとして実現し,CODと塩分のパラメータによる湖中の生物のシミュレーションを行った.加えてゴミの投棄・回収による水の濁り,生物の生存状態を3Dグラフィックスで学習者にわかりやすく表現した.
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