2006 Fiscal Year Annual Research Report
3Dとマルチリンガルの教材を持つユビキュタスe-Learningの開発
Project/Area Number |
17500676
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Research Institution | Matsue National College of Technology |
Principal Investigator |
藤井 諭 松江工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (00270322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
箕田 充志 松江工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (00311069)
岩田 淳 松江工業高等専門学校, 人文科学科, 助教授 (00280438)
渡部 徹 松江工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (10270323)
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Keywords | ユビキュタス / e-Learning / 3Dグラフィックス / マルチリンガル / 携帯端末 |
Research Abstract |
従来の授業で学生はノートに手書きし、教員は巡回してアドバイスする。参考になる答案は黒板に写させ、それを使って全員にアドバイスする。この方法では巡回や書き写しに時間がかかり、授業の効率が悪い。そこで授業演習支援システムを開発し、学生用端末にPDA(携帯端末)を導入した。PDAは無線LANでサーバと接続し、安価かつポータブルで持ち運びが便利である。教員用端末にはノートPCを使用し、同じく無線LANでサーバ経由によりPDAと接続する。本システムを使う場合、学生はPDAに手書きで授業の演習問題を書き、教員はPCで出席している学生の中から選んで学生の答案を覗くことができる。そして誤りの指摘やアドバイスをPC上からPDA画面に書き込むことができる。その状況はプロジェクタで教室のスクリーンに映し出し、出席している学生全員の指導に使う。教員は教室を巡回することなく学生全員の答案をチェックでき、かつ個々の学生の理解度に応じてアドバイスを送ることができる、ユビキュタスなe-Learningである。今年度は無線LANを教室に設置して新規に開発し、12名による試用評価実験を行った。また関連論文3件の発表を行った。 ユビキュタスな史跡学習システムでは事前学習と実地学習をユビキュタスにサポートする。実地学習ではユーザはGPS付き携帯電話で自分のいる史跡の案内情報をサーバからインターネットを介して得ることができる。事前学習では3Dグラフィックスによるコンテンツを充実させ、ユーザの操作性を改善した。2007年1月に松江城にて実際の観光客に使ってもらって評価し、良好な結果を得ることができ、成果を論文3件にし外部発表した。 宍道湖環境学習システムはXMLによるマルチメディア図鑑を改善し、3Dグラフィックス表現と組み合せて改良版を開発した。その結果を英文論文にまとめて、国際会議m-ICTEに投稿し採録された。発表は2006年11月にスペインのセビリア市で行い、世界各国から約200名の参加者に対しプレゼンテーションを行なった。
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Research Products
(12 results)