2005 Fiscal Year Annual Research Report
戦時下日本の科学論・技術論の展開に関する実証的研究-新資料の発掘と検討を通して
Project/Area Number |
17500682
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
北林 雅洋 香川大学, 教育学部, 助教授 (80380137)
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Keywords | 科学論 / 技術論 / ダイヂェスト / 唯研ニュース / 科学評論 / 生活科学 / 国民科学 / 戸坂潤 |
Research Abstract |
戦時下の科学論・技術論に関する新資料の発掘を集中的に試み、それらも含めた当時の諸議論を網羅することが本研究の目的であるが、優先的に発見を試みていた資料である「唯研ニュース」『ダイヂェスト』『科学評論』について、4点の新資料を発見することができた。『ダイヂェスト』90号、および『科学評論』創刊号、第2巻1号、第2巻5号である。なお『科学評論』に関しては、45-46、52-61号について目次を確認することもできた。その他、「生活科学新書」や「国民科学新書」など4つのシリーズの科学啓蒙書群を確認、収集し、それらについては総目次を作成中である。「生活科学新書」についてはその全体像と特徴について科学史学会の年会にて報告し、その後、論文としてまとめ発表した。また、戸坂潤の『全集』未収録文献16編を新たに発見することもできたが、それ以前に発見していた6編とあわせてそれらの紹介を『科学史研究』に投稿中である。これら『全集』未収録文献もふまえて戸坂の科学論・技術論の到達点について検討した結果を、『科学史研究』投稿論文としてまとめる作業もすすめている。さらに『科学朝日』『生活科学』『科学文化』『セルパン』など、科学論・技術論に関する論説が掲載されている諸雑誌について、関連する文献の調査・収集、および総目次の作成をすすめている。なお、この時期の科学論・技術論に関連する問題として「工場公害」があったことを確認し、『工場監督年報』や雑誌『産業福利』など、関連する文献資料の収集・検討もすすめることができた。
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Research Products
(1 results)