2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500688
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Research Institution | Osaka University of Economics and Law |
Principal Investigator |
永平 幸雄 大阪経済法科大学, 教養学部, 教授 (20122195)
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Keywords | 実験機器 / 物理学 / 歴史 / 三高 / 四高 / 物理教育 |
Research Abstract |
(1)三高四高由来実験機器を史料とした音響機器の発達史の解明 三高実験機器数は約600、四高由来の実験器奇数は約1100点であり、両方の実験器機は合計して1700点と多数になる。これらの現存機器を史料として個別実験器機の歴史を解明していくが、その数は多数にのぼり、調査に大変時間を要する。本年度は、音響機器に絞って発達史を明らかにした。具体的には、(1)空気砲と音伝達試験器、(2)四面回転鏡と音波形分析、(3)リサージュ図形と音周波数計測をテーマとして調査した。それらの結果は、2007年3月に日本物理学会の物理学史分科会で発表した。 (2)物理学教科書、物理実験書その他物理書の収集と悉皆調査 前年度にひきつづき、明治以降に発行された物理実験書および物理実験の記述が豊富な物理学教科書を、インターネットを活用して日本の古書店ならびに欧米の古書店から購入した。例えば、物理演示実験用の機器を多数開発しているAdolf F.Weinholdの著書、Vorschule der Experimental physikなどを収集した。それらを、三高四高由来の実験器機の個別発達史の解明に活用した。 (3)科学機器製造業者のカタログの収集と悉皆調査 前年にひきつづき、明治以降の実験機器商品カタログ(日本のカタログ及び欧米のカタログ)を多数収集した。欧米のカタログについては、近年、Web上で公開されている場合があり、現物として入手不可能な欧米のカタログについては、それらの所在をインターネット上で調査し、PDFファイル形式で入手し、個別実験機器史の研究調査に活用した。
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Research Products
(1 results)