2005 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス・マッピングにおける実寸大地図の機能とその利用実態
Project/Area Number |
17500709
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
森田 喬 法政大学, 工学部, 教授 (60267325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有川 正俊 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助教授 (30202758)
若林 芳樹 首都大学東京, 都市環境学部, 准教授 (70191723)
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Keywords | エビキタス / マッピング / 地図 / 実寸大 / GIS / ナビゲーション / 実空間 / 空間認知 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ユビキタス・マッピングにおける実寸大地図の概念導入の必要性を実証することである。 このために、まずモバイル環境の地図の縮尺について国外も含めた実態調査を行い、その中で実寸大地図の位置づけおよび理論的枠組みの構築を行った。具体的には、2004年9月に開催したユビキタス・マッピングに関する第1回国際ワークショップの結果の総括を行い、報告された事例研究より予想される実寸大地図の必要性について整理し、その概念的枠組みについて国際地図学会議アコルニャ大会、およびウィーン工科大学開催されたシンポジウム"Location Based Service and Telecartography"において報告した(Morita、2005)。同様に、人のナビゲーションを支援するシステムとして、現在地から目的地までの自然言語による道案内文を歩行者用歩道ネットワークと対応づけて逐次案内するプロトタイプシステムを構築し、実空間の分節化された単元と地図の対応性について分析し、そこにおいて如何に実寸大地図の概念が介入しているか、あるいはしていないために生じる不都合について検討を行った(Arikawa、2005)。 また、空間認知の視点から実空間における場所の推論および空間構造の把握の適度生に対して与えられたガイドマップにおいて用いられている記号や注記などの構成要素およびそれらの描写運用方法の相違による影響について心理実験的方法により幾つかの代替案について検証を行った(Wakabayashi、2005)。 最後に、道案内および施設案内を目的としたICタグの設置場所について、既存道路専用物との競合関係を、東京における代表的な都心業務地区、商業地区、住宅地区について実態調査を行い、現在、分布図として取りまとめ中である。
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Research Products
(5 results)