2005 Fiscal Year Annual Research Report
航空機搭載レーザースキャナーとディジタル航空写真の併用による森林バイオマスの計測
Project/Area Number |
17510008
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田村 正行 京都大学, 工学研究科, 教授 (90109900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 徹 京都大学, 工学研究科, 助手 (00263103)
小熊 宏之 国立環境研究所, 地球環境研究センター, 主任研究員 (10342734)
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Keywords | レーザースキャナー / ディジタル航空写真 / 樹冠 / 樹高 / バイオマス |
Research Abstract |
1.ディジタル航空写真とレーザースキャナー観測データ間の精密幾何補正手法の確立:北大苫小牧演習林で得られたディジタル航空写真とレーザースキャナー観測データを幾何補正することによって、精密に位置合わせをする手法を確立した。精密幾何補正の結果、ディジタル航空写真は中心投影から正射投影に変換されたものが得られた。 2.マルチスペクトルのディジタル航空写真を用いた樹冠抽出手法の開発:ディジタル航空写真のマルチスペクトル情報を利用して樹冠を精度良く抽出するアルゴリズムを開発した。本手法を用いて樹冠を抽出することにより、対象領域の樹木数と個々の木の樹冠サイズが得られた。 3.レーザー位置データと樹冠領域データの併用による樹高推定手法の開発:北大苫小牧演習林のレーザースキャナー観測では高密度でレーザーを放射したので、平均して数個以上のレーザーパルスが個々の樹冠に当たっている。これらのレーザー位置データと樹冠領域データをオーバーレイし樹冠トップを推定する手法を開発中である。まず、レーザー位置データから樹冠以外にレーザースポットが当たっていると推定される異常データを除く。次に、対象となる木に関して樹形モデルを考案し、これらの樹形モデルをレーザー位置データに最適フィッティングすることにより樹冠トップを推定する。樹冠トップの標高から地盤の標高を差し引くことにより樹高を算定できる。
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