2005 Fiscal Year Annual Research Report
我が国の対アジア科学技術政策形成のための基礎研究-各国の科学技術と政策の構造分析
Project/Area Number |
17510120
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
丹羽 冨士雄 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (70091915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 文雄 政策研究大学院大学, 政策研究科, 客員教授 (90010777)
大山 達雄 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (30134323)
平野 千博 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (80305325)
菱山 豊 政策研究大学院大学, 政策研究科, 客員教授 (30361885)
富澤 宏之 科学技術政策研究所, 主任研究官 (80344076)
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Keywords | 科学技術政策 / 科学技術指標 / アジア諸国 / 比較分析 / 構造分析 / 類型化 |
Research Abstract |
課題名の下に、まずアジア各国の(1)科学技術指標および統計と(2)科学技術政策の情報収集を開始した。その際、対象国を、第1グループを日本の他、中国、韓国、シンガポールとし、第2グループを台湾、インド、タイ、インドネシア、ヴェトナム、マレーシア、第3グループをその他として、今年度はまず第1グループに注力した。 (1)技術指標や統計に関して精力的に収集し、研究開発費、研究者数、論文数とその引用数、特許登録数とその引用数については、時系列の比較分析を行った。さらに、このような分析では、先進国を含めた分析も必要であり、IMDなどの統計を追加して、世界主要国を対象に主成分分析、因子分析を行い、変数間の構造を明らかにした。次に共分散構造分析により、経済成長(一人当たりGDPで測定)が、研究開発努力(人口あたりの研究者数、論分数とその引用数、特許登録数とその引用数、GDPあたりの研究開発費など相対変数の合成変数)に依拠するものの、直接的ではなく、その間に技術マネジメント努力(基礎研究の活用、技術移転、技術教育などの評価変数の合成変数)が介在することを明らかにした。これらの分析の中で、アジア諸国の位置付けを明らかにした。以上の成果を4編の論文に発表した。 (2)科学技術政策に関しては、行政機構(図)およびその中における科学技術担当組織の位置づけ、基本法の存在とその内容、基本計画あるいは長期計画など科学技術全般にわたる計画や政策、重点領域等の情報を収集している。今後、これらを類型化し、比較する計画である。
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Research Products
(4 results)