2006 Fiscal Year Annual Research Report
独居高齢者を家族が見守る「e-family」ITシステムの開発
Project/Area Number |
17510121
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
中島 一樹 富山大学, 理工学研究部(工学), 助教授 (50207776)
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Keywords | 見守りシステム / 独居高齢者 / ITシステム / 電灯線ネットワーク / 生活習慣 / 通所リハビリテーション / グループホーム |
Research Abstract |
頻繁に顔を合わせることが困難な独居高齢者と家族が、お互いのプライバシーを尊重しながら双方の気兼ねや負担なしに、あたかも同居しているかのように相手側の生活状況を認識できることが望まれる。そこで、独居高齢者を家族が見守ることを目的とした情報通信システムである「e-family」ITシステムを開発した。本年度の研究実績の概要は以下である。 1 平成17年度に開発・改良した「e-family」ITシステムを用いて2家族(富山-金沢、富山-京都)で約1年間の試用を行った。その結果、ハードウェアおよびソフトウェアとも安定して運転できることが確認された。ただし普及のためには、雷や保守時のISPによるIPアドレスの自動変更による通信の停止、Windowsシステム更新の再起動時の計測中断など、解決しなければならない問題点が明らかとなった。 2 センサからPCまでの信号伝達法としては、追加配線が不要となる電灯線LANおよびPCで普及しているUSBインターフェイスを利用した。何れの方法においても、安定した信号の伝達が可能であった 3 独居または日中に独居となる高齢者の家庭における電化製品の使用状況を調査した。これによると、テレビは被験者全員で1日に3回以上利用する機器であることが明らかとなった。 4 実用的な「e-family」ITシステムとするために、インストールソフトウェアを試作した。 5 「e-family」ITシステムの発展系として、軽度の介護が必要な高齢者および認知症高齢者など、介護施設利用高齢者の生活状態を遠隔から確認することを目的として、インターネットを利用した(1)介護サービスを利用する独居高齢者用テレビ使用状況遠隔モニタリングシステム、および、(2)グループホーム用コミュニケーションシステムの2つを試作した。
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Research Products
(3 results)