2006 Fiscal Year Annual Research Report
SCM戦略のためのフレキシブル加工-組立フローショップ・スケジューリング
Project/Area Number |
17510130
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
森澤 和子 大阪府立大学, 工学研究科, 講師 (60220050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長沢 啓之 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (30117999)
平林 直樹 大阪府立大学, 工学研究科, 講師 (80199091)
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Keywords | システム工学 / 生産管理 / スケジューリング / 加工-組立セル / サプライチェーン |
Research Abstract |
本研究課題では,原材料の調達からエンドユーザー(消費者)への製品供給に至る生産活動全体のスピードと効率を高めることで顧客満足の向上を図ろうとするサプライチェーンマネジメント(SCM)戦略に適した生産システムとして注目されているフレキシブル加工-組立セル形ショップに対してメイクスパン最小化のためのスケジューリング法を開発した. 実際の加工-組立セル形ショップは様々な構成が考えられるため,本年度は昨年度取り扱ったスケジューリング・モデルを拡張したより一般的なモデルを対象に,大規模問題に対しても短時間で高精度の近似解を与える汎用性の高いスケジューリング・アルゴリズムの開発をめざした.具体的には,M機械並列フローショップからなる加工工程と並列2機械からなる組立工程で構成される加工-組立セル形ショップをとりあげ,まず最適解の特性について検討し,その結果をもとに導出した下界を用いた分枝限定法により小規模な問題について最適解を求めた.つぎに昨年度までに開発した分枝限定法ベースの系統的局所探索アルゴリズムならびにヒューリスティック・ルールに基づくアルゴリズムを拡張してこの問題に適用し,得られた近似解を分枝限定法による最適解と比較し両者が一致しない問題例について詳細に検討することで各近似アルゴリズムに対する改良案を考案した.数値実験を行い,ヒューリスティック・ルールに基づくアルゴリズムによれば大規模な問題に対してもきわめて短時間で精度の良い近似解が得られることを確認した.このアルゴリズムで用いているヒューリスティック・ルールの多くは,より単純な構成の加工-組立セル形ショップにおけるメイクスパン最小化に対しても有効であることが確認されており,汎用性の高いアルゴリズムを開発できた.
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Research Products
(2 results)