2006 Fiscal Year Annual Research Report
高潮を考慮した沿岸構造物の被害予測および耐台風力評価システムの開発
Project/Area Number |
17510153
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
橋村 隆介 崇城大学, 工学部, 助教授 (80069898)
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Keywords | 台風 / 高潮 / 被害予測 / 耐台風力 / 数値評価 / システム開発 / Vulnerability / Sensitivity |
Research Abstract |
1)熊本県および長崎県内の開放性海域および閉鎖性海域に面する沿岸構造物に対して甚大な被害をもたらした台風9918号による被災件数を対象として、従来開発した北緯30度地点を通過時の台風の最大風速による予測法の予測精度について検討を行った。その結果、両海域に面する沿岸構造物および沿岸の耐台風力、脆弱性についてこの開発した予測法によって予測ができることを明らかにした。これについては、2006年度の国際会議で発表した。2)また、新たに導入したパラメータに基づく、すなわち台風のマグニチュードに基づく予測法の予測精度について検討を行った。その結果、開発した予測法によって両海域に面する各沿岸の沿岸構造物の被害規模の予測、耐台風力、脆弱性について予測ができることを明らかにした。これについても、2006年度の国際会議で発表した。3)さらに、台風のエネルギーの大きさと台風によって発生する波浪の沿岸構造物に与える影響の大きさとは、密接な関係があることを考慮して、台風の持つエネルギーを考慮した換算波エネルギー法による予測法を開発したので、その予測の精度について検討した。これについては、2007年の国際会議で発表予定である、4)つぎに、台風の中心気圧パラメータの導入による被害規模の予測法を開発した。これは、高潮が発生する台風による沿岸構造物の被害を予測することが最も重要な点であること、およびその被害予測法の開発が非常に難しいと考えられていた。その点を解決するだめに、台風の中心気圧をパラメータとする被害規模の予測法の開発を行った。これについても、2006年度の国際会議で発表した。5)被災件数を対象としたマグニチュード法による予測法の予測精度について、2007年度4月発表した。6)台風の中心気圧をパラメータとする被災件数の予測法を開発したので、その予測法の予測精度について比較検討を行った。これについては、2007年度の国際会議で発表する。7)過去50年間の北緯30度地点の台風気象データと地上観測地点の気象データをもとに、台風の来襲地域の気象の発生確率を用いて気象の極値予測法の開発を行った。
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Research Products
(5 results)