2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17510166
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
斉藤 寿仁 熊本大学, 発生医学研究センター, 助教授 (50211925)
|
Keywords | 酵素反応 / 生物・生体工学 / 生体分子 / 蛋白質 / 発生・分化 / ユビキチン / SUMO / 翻訳後修飾 |
Research Abstract |
SUMOはユビキチン類似の構造を持つ翻訳後修飾因子である。高等動物ではSUMO-1と、アミノ酸配列で約50%の相同性を示すSUMO-2の、2つのサブファミリーが存在している。近年のプロテオミクスによる網羅的な解析から、動物細胞内におけるSUMO-1およびSUMO-2修飾の基質タンパク質が数多く同定されるようになってきた。しかしながら、SUMO化されたタンパク質が、どのような細胞内因子に認識されるのか、あるいは、SUMO修飾を認識タンパク質がどのようにして下流イベントを誘導するのか、といったSUMO修飾によるタンパク質の機能変換の最も本質的な問題は明らかにされていない。また、この問題とも深く関わることだが、SUMO-1とSUMO-2のサブファミリー間の機能的な差異についても明らかでない。 平成17年度は前研究助成期間(平成15〜16年度)に見いだしたSUMO結合因子の解析を継続して行い、1)細胞内因子がSUMO化修飾タンパク質をどのように認識して、相互作用を引き起こすのか、さらに2)そうした相互作用がいかにして核内あるいは染色体関連の分子複合体の形成・維持・崩壊といったリモデリングプロセスを制御するのか、を明らかにした。また、3)SUMO-1とSUMO-2の機能的な差異についても,SUMO修飾認識タンパク質との結合親和性観点から合わせて解析した。
|
Research Products
(3 results)