2005 Fiscal Year Annual Research Report
アジア太平洋戦争期日印関係史研究-アンダマン・ニコバル諸島の軍事占領と民政施行-
Project/Area Number |
17510202
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
藤井 毅 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20199285)
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Keywords | 日印関係史 / アンダマン・ニコバル諸島 / アジア太平洋戦争 / 国際研究者交流 / インド / イギリス |
Research Abstract |
二年計画で実施される本研究の第一年度目においては、当初の研究計画に従い以下の作業を行った。 1 本研究課題に関わる基本的史資料群を収集整理し、「.文献目録」と「.資料集」を電子媒体で作製した。 (1)その一環として、初年度には、二つの史資料所蔵機関(「イギリス公文書館」、「イギリス図書館旧インド省東洋学コレクション」)を検索の対象とし、イギリスが保有する公文書・個人文書・連合国側公文書を収集した。この作業のために、イギリスにおいて約1週間の海外調査を行った。 (2)日本においては、アンダマン・ニコバル諸島の軍事占領に関与した軍関係者の回顧録・連隊史などを収集するとともに、インド近代諸語で刊行された回顧録を書肆を通して入手した。収集した史資料は、(1)に準じてデータベース化し、最終年度において公開すべく「文献目録」に登載した。 (3)収集した史資料に依拠して、「アンダマン・ニコバル諸島占領関連年表」と「関連人物データベース」の作成に着手した。 (4)二年度目においては、史資料収集を続行するとともに、その分析に着手する。わけても、論議の対象となっている戦犯裁判の実態を解明するため、B戦犯裁判関係連合国側資料を整理し日本側資料との対照表の作成に入った。必要に応じ、アメリカ・イギリス・インドにおいて史資料収集作業を再度行うものとする。 2 本研究の申請時には、アンダマン・ニコバル諸島での調査を予定していたが、申請後に起こったスマトラ沖大地震により甚大な被害が生じたため、初年度においては見合わせることを余儀なくされた。
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Research Products
(2 results)