2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17510203
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
古澤 ゆう子 一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 教授 (00173534)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RAINER Habermeier 一橋大学, 大学教育研究開発センター, 客員教授 (90401645)
田辺 秀樹 一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 教授 (80012532)
三瓶 裕文 一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (40127402)
久保 哲司 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (90170026)
尾方 一郎 一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 教授 (80242080)
|
Keywords | 多言語主義 / 言語文化 / ヨーロッパ連合(EU) / ドイツ;フランス;ギリシア; / 外国語教育 |
Research Abstract |
1、EUの多言語主義、とくに語学教育と言語意識にかかわる資料の収集と整理を、主に独語仏語圏を中心におこない、英語の影響力と母語(自国語)に対する評価に注目して分析をすすめつつある。その際教育金般に関わるソクラテス計画の運営と加盟国間の学生移動を促進するエラスムス・プログラムの成果を重点的に観察している。 さらにインターネット上で、EUの規約と、各機関書類・会議議事録等から使用言語の実態および諸言語の通訳翻訳における状況の資料収集をおこない、多国間の言語をめぐる摩擦、妥協、経済性といった問題点を抽出中。 2、2005年11月京都で開催された日本独文学会主催国際シンポジウムに参加し、日本・ドイツ・オーストリア・中国・韓国・台湾のドイツ学(Germanistik)研究者と研究報告を交換し、討論を通じてヨーロッパおよびアジアにおけるドイツ語ドイツ文化研究の多角的視点からの知識を得た。特にドイツ学術交流機構(DAAD)の特別顧問諸氏および独語教育機関ゲーテ・インスティトゥート所長との意見交換では、東西ドイツ再統一後ドイツ文化が欧州の中で占める位置について最新情報が提供され大きな収穫となった。 3、ヨーロッパ諸国が文化的共通基盤として共有するとされるギリシア・ローマ古典文化とキリスト教に関連して、共通伝統の変遷と影響関係、分裂の過程を、起源となるギリシア古代叙事時とアリストテレス哲学、さらにキリスト教と密接なからみあいをみせるケルト神話、古代詩学を受け継ぐドイツ文学論の具体例から古代中世近代を通じて考察し、研究発表(口頭発表と論文)をおこなった。
|
Research Products
(9 results)