2007 Fiscal Year Annual Research Report
南太平洋島嶼国にみられる伝統的社会における人と自然の共生システム
Project/Area Number |
17510206
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
河合 渓 Kagoshima University, 多島圏研究センター, 准教授 (60332897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 知 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (20253388)
小針 統 鹿児島大学, 水産学部, 助教 (60336328)
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Keywords | 人と自然の共生 / フィジー / 学融的研究 / 島嶼 / 南太平洋 / 環境 / 地域社会 / 伝統社会 |
Research Abstract |
平成19年度は8-9月にフィジーで調査を行った。人と自然の関係を解明するため海洋生物学、海洋学、経済学という異なる視点から解明を進め、各成果を金銭化することで各研究を有機的に融合する学融的研究の試みを行った。3年間の調査において西村知は経済社会学的視点を持ち調査を行った。西村知は主にキャッサバを通して農村社会システムを捉えると共に、地域社会を住民参加型プロジェクトと比較しその社会システムを捉えた。一方、小針統、河合渓は理系的視点を持ち調査を行った。小針統は環境条件とプランクトンと魚類相を、河合渓は貝類の調査と総括を主に行った。 この調査の3年間の結果は3回の学会発表と4編の学術論文としてすでに発表し、現在いくつかの項目については論文の準備中である。また、調査開始時から情報公開としてホームページを立ち上げその成果を公開した(http://cpi.kagoshima-u.ac.jp/project-fiji.html)。これらすべての成果は平成20年2月3日にシンポジウムという形で報告会を行った。 本プロジェクトは最終目的には十分にはたどり着くことはできなかったが、多くの成果と学問的な一つの方向性を示すことができたと考えている。
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Research Products
(6 results)