2005 Fiscal Year Annual Research Report
アンペイド・ワーク評価政策と雇用市場-若年女性フリーター層を焦点に-
Project/Area Number |
17510222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
伊田 久美子 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (20326242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 眞理子 お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 助教授 (10347479)
木村 凉子 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (70224699)
熊安 貴美江 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 助教授 (90161710)
前川 真行 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 専任講師 (80295675)
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Keywords | アンペイド・ワーク / 非正規雇用 / フリーター / ジェンダー / 若年女性 / 生活時間 |
Research Abstract |
1)調査準備のための研究会を3回、調査票作成検討の作業と打ち合わせを5回ほど行った。 2)若年女性層を対象とする調査 対象を大阪女子大学卒業生で35歳以下として、実施した。名簿は大阪女子大学同窓会、斐文会にご協力いただいた。約1000通を郵送し、2月末段階で230通ほどを回収した。現在回収率を上げるため、再度協力を呼びかけている。主な質問項目はフェイス以外は以下のとおりである。 ・生計のための労働、学業、家事労働、求職活動などを俯瞰する総合的なライフコース ・転職の回数や理由と労働条件の変化 ・労働実態と意識、希望する労働条件 ・生活の経済的基盤についての配偶者関係・親子関係を含めた総合的な実態 ・生活時間、とくに家事時間についての配偶者・親子関係を含めた総合的な実態 ・大学における学業がその後の人生に与えた影響 調査結果の分析については、当面回収できたデータの単純集計の検討を行っている。まだ回収率が上がる可能性があり、18年度に継続して作業していく必要がある。 質問票の最後にインタビュー調査への協力を依頼したところ、協力を申し出た者はかなり多く、有意義な聞き取りが可能となった。インタビュー調査については年度内に終えることができず、18年度の実施となる。 3)アンペイド・ワーク、女性労働問題などに関する資料収集 データ入力、質問票印刷などの作業費用が予想をはるかに下回ったこともあり、和洋の基本的文献収集をかなりすすめることができた。文献資料の検討も18年度の課題となるが、ジェンダーの視点から日本におけるフリーターやニート等の論じられ方に関する問題点を整理、確認する作業を、ある程度すすめることができた。
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