2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520010
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
安彦 一惠 滋賀大学, 教育学部, 教授 (20135461)
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Keywords | 基底的倫理性 / 義務論 / 帰結主義 / 功利主義 / moral particularism / 現代道徳神学 / 行為 / resultance |
Research Abstract |
本年度は、「研究計画」に従って、「倫理性」概念(そのもの)の考察を、次のかたちで進め、その成果を報告・提示した。 1.ロスや現代道徳神学に即した昨年度の研究を展開し、義務論vs.帰結主義という分類をさらに検討しつつ、「自己善の倫理vs.善き世界の倫理」という私の分類枠組みをさらに彫琢した。その成果の一旦は、分かりやすいかたちに多少変形して、2006年度の北海道大学文学部・文学研究科の集中講義で提示した。 2.昨年度、第一次入稿原稿のかたちで纏めていた『現代倫理学事典』分担執筆項目について-刊行までかなり時間が経過したので-その後の考察の進展をも取り込んで若干修正を加えた。本研究と関連の深い執筆項目名は次の通りである。「葛藤(conflict)」「基礎づけ主義(foundationalism)」「規範/規範性(norm/normativity)」「義務(duty, obligation)」「契約論的倫理学(contractarian ethics)」「構成主義(constructivism, constructionism)」「合理性(rationality)」「正(しさ)(right ; rightness)」「適法性/道徳性(Legalitat/Moralitat)」「普遍主義(universalism ; generalism)」。 3.(これは次年度に続けていく下位課題であるが、)「個別主義」について、ロスとダンシーの議論を批判的に検討した。これは、申請者所属の研究室誌で公表した。
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Research Products
(2 results)