2007 Fiscal Year Annual Research Report
1930年代の東アジア(日本・朝鮮・中国)間の思想的葛藤と相互の関係
Project/Area Number |
17520072
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
高坂 史朗 Osaka City University, 大学院・文学研究科, 教授 (20170178)
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Keywords | 東アジア / 近代 / 対話 / ヨーロッパ / 1930年代 / 日本の文化 / 中国 / 韓国 |
Research Abstract |
平成19年7月11日研究代表者高坂史朗の著書『近代という躓き』の中国語翻訳書『近代之挫折』(河北人民出版社2005)の翻訳者呉光輝・厦門大学副教授を招き、中国における「近代という解釈」をめぐって議論を行った。また平成20年1月23日には韓国語の同書(而学社2007)翻訳者である柳生真・江原大学講師とともに『〓』(近代というアポリア)をめぐって議論を行った。東アジア間の「近代」の差異点が浮かび上がる議論であった。このように高坂史朗の著書が中国と韓国で翻訳され東アジア間の対話が-層展開する契機となるであろう。 平成20年1月30日より2月13日までドイツ・ミュンヘンにおいてミュンヘン大学の宗教学・哲学科のJohannes Laube教授のゼミでDie Kyoto-Schule und "dieser Krieg"-Uber das Symposium"Die weltgeschichtliche Position und Japan"(京都学派とあの戦争-シンポジウム「世界史的立場と日本」について)の講演を行い、議論を行った。1930年代の東アジアの問題をヨーロッパの視点から見つめ直す作業でもあった。さらに3月2日から6日まで中国・杭州浙江樹人大学および厦門大学において「大阪の都市文化」というテーマで講演し、日本語を学ぶ学生及び日本語教員たちと中国における日本文化の受容について議論した。 以上本年度は研究の集約的調査・研究を行った。
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Research Products
(4 results)