2005 Fiscal Year Annual Research Report
18〜19世紀の東アジア思想空間と相互の自他認識の研究
Project/Area Number |
17520074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
桂島 宣弘 立命館大学, 文学部, 教授 (10161093)
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Keywords | 思想史 / 日本史 / 韓国史 / 儒学 / 宗教学 / 対外観 / 自己像 / 洋学 |
Research Abstract |
本研究は18〜19世紀の朝鮮王朝と徳川日本の思想連鎖を、書籍ネットワーク、通信使の役割、対外観、洋学との交渉、対民衆観などをキーワードとして解明し行くことが目的で、三年計画で実施予定である。一年目の平成17年度は、基礎的史料収集、韓国の研究状況の把握、当該テーマと関わる韓国の研究者とのネットワーク構築を重点課題として研究を行ったが、特筆すべきことは以下の点である。(1)四月に韓国晋州慶尚大学校で開催された南冥学会で「19世紀日韓思想史の一考察」と題する講演を行い、南冥学会に所属する韓国朱子学研究者との交流に努めたこと、(2)八月に韓国水原韓神大学校で開催された日韓宗教研究フォーラムに参加し、ソウル大学・漢陽大学校、精神文化研究院等の研究者との意見交換に努めたこと、(3)十一月に中国広東外語外貿大学で「十九世紀日中思想史の諸問題」と題する講演を行い、当該テーマに関わる広州の研究者との意見交換を行ったこと、(4)晋州・ソウル・広州等で当該テーマに関わる研究状況に関して詳細な情報を得て、幾つかに関しては書籍・典籍等の購入・影印版の撮影・複写を行ったこと。これと並行して、立命館大学において東アジア思想文化研究会を開催したが、その内容は以下のとおりである。4月15日/研究会の打ち合わせ 5月13日/金愛景氏・Jeffrey氏報告 5月27日/金泰勲氏・金男恩氏・肖〓氏報告 6月10日/諸点淑氏報告 7月1日/佐々充昭氏報告 7月8日/後期の研究会の打ち合わせ 10月14日/金愛景氏・Jeffrey氏報告 11月11日/肖〓氏・金泰勲氏報告 12月2日/金男恩氏・金政權氏報告 1月20日/諸点淑氏報告。この研究会において、当該テーマに関わる中国・韓国・アメリカにおける研究状況を中心に報告が行われた。この研究会で得られた知見については、来年度科研費の一部が充てられる『東アジアの思想と文化』創刊号で公刊予定となっている。以上から、研究初年度における基礎的史料収集・文献目録の作成等を果たすことはできた。
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Research Products
(5 results)