2005 Fiscal Year Annual Research Report
前エイク期(ヤン・ファン・エイク以前)におけるパリ写本彩飾挿絵の研究
Project/Area Number |
17520099
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Otani Womens University |
Principal Investigator |
小林 典子 大谷女子大学, 文学部, 教授 (80243137)
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Keywords | 写本彩飾挿絵(ミニアチュール) / 前エイク期 / 古書冊学(コディコロジック) / クリスチーヌ・ド・ピザン / 貴婦人の都の画家 / ブシコーの画家 / ヤク・ファン・エイク / フランス:ベルギー:オランダ |
Research Abstract |
本年度は、研究実施計画にもとづいて、まず、クリスチーヌ・ド・ピザン周辺の画家グループと貴婦人の都の画家工房についての調査研究を予定通りおこなうことができた。具体的には、 前半期:夏季平成17年8月18日〜9月19日にかけて海外調査研究をおこなった。 調査をおこなった日程、訪れた主な機関および調査対象となった作品については以下のとおりである。 1.写本ミニアチュールの調査:(1)8/22〜29,パリ・フランス国立図書館,(1)Fr.12559写本(2)Fr.9-10写本(3)Fr.16994写本(4)Fr.226写本他,(2)8/29〜9/1,ロンドン・大英図書館,(1)Harley 4431写本(2)Add.16997写本,(3)9/2〜3,デン・ハーグ王立図書館,Ms.72A24写本,(4)9/4,ミュンヘン・バイエルン図書館,Cod.gall.II,(5)9/6,シャンティイ・コンデ美術館ms.492-493他(6)9/7〜8,14,パリ・アルスナル図書館,(1)Ms.5193写本(2)Ms.5057写本他(7),9/13,パリ・国立美術大学図書館,Fond de Soufache 483写本,(8)9/16,ローマ・ヴァティカン市・教皇庁図書館(1)Vaticana.Cod.Plat.1988写本(2)lat.1989写本他. 2.文献・資料調査:パリ・フランス国立図書館,アルスナル図書館他. 3.研究者訪問:訪れた各機関の学芸員諸氏、とりわけパリ・フランス国立図書館においてはF.アヴリル、M-T.グセ、I.V-プティ諸氏および、ストラスブールにおいてはA.シャトレ氏から貴重な意見や助言をいただき、また情報交換をおこなうことができた。 後半期:海外調査から帰国後。 帰国後は、海外調査の結果をふまえて、1.日仏美術学会第101回例会発表「クリスチーヌ・ド・ピザン『著作集』Harley 4431写本ミニアチュールの最終段階-貴婦人の都の画家工房にみる1410-1414年パリ写本革新の最前線-」(2005.12.10)をおこない、さらにそれをふまえて、2.本務校紀要論文(「11.研究発表(平成17年度の研究成果)」欄を参照されたい)を執筆した。
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Research Products
(1 results)