2006 Fiscal Year Annual Research Report
前エイク期(ヤン・ファン・エイク以前)におけるパリ写本彩飾挿絵の研究
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17520099
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| Research Institution | Osaka Ohtani University |
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Principal Investigator |
小林 典子 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (80243137)
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| Keywords | 写本彩飾挿絵(ミニアチュール) / 前エイク期 / ヤン・ファン・エイク / 聖母戴冠の画家 / 貴婦人の都の画家 / ブシコーの画家 / クリスチーヌ・ド・ピザン / 彩色論 |
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| Research Abstract |
本年度は、研究実施計画にもとづいて、まず、前年度よりとりかかっていたクリスチーヌ・ド・ピザン『著作集』のモノグラフを完成し海外雑誌上に発表することができた。ついで、聖母戴冠の画家工房に帰されているオリジナル写本および文献資料調査を一部変更したものの予定通り行うことができた。さらに現時点での知見を彩色論(1)としてまとめた。具体的には、
前半期:1.『著作集』Harley4431写本モノグラフ"La derniere etape de l'enluminure des Oeuvres de Christine de Pizan"をフランス学術雑誌Art de l'enluminure誌第18号に寄稿し無事出版された。2.夏季平成18年8月11日〜9月1日にかけて海外調査研究を行った。調査を行った日程、訪れた機関および調査対象作品については:1)写本ミニアチュールの調査:(1)8/12〜23、8/29〜30、パリ・フランス国立図書館、Fr.848、Fr.12779、Fr.604、Fr.242、Fr.1188、Fr.12420、Fr.159、Fr.598、Lat.5888各写本、(2)8/24〜25、ブリュッセル・王立図書館、Ms.11034、Ms.10982、Ms.10230、Ms.9094、Ms.9393、Ms.9508各写本、(3)8/28、ハイデルブルグ・大学図書館、Cod、sal IX、2)文献資料調査:パリ・フランス国立図書館他、3)研究者訪問:パリ・フランス国立図書館(I.V.プティ氏他)ストラスブール(A.シャトレ氏)等と貴重な意見や情報交換を行った。
後半期:海外調査から帰国後
帰国後は、海外調査の結果をふまえて、1.本務校紀要および2.大阪大学文学研究科『若山映子先生ご退職記念論文集』(CD-ROM刊行)に2論文を執筆した(「11.研究発表(平成18年度の研究成果)」欄を参照されたい)。
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