2005 Fiscal Year Annual Research Report
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17520111
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| Research Institution | Shinshu University |
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Principal Investigator |
渡邊 秀夫 信州大学, 人文学部, 教授 (90123083)
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| Keywords | 勅撰和歌集 / 礼楽 / 和漢比較文学 |
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| Research Abstract |
海外における調査研究
平成17年10月12日〜18日まで,中華人民共和国へ出張し,北京日本学研究センター創立20周年記念シンポジウム「中国における日本文化,日本文学研究の現状と行方」に参加し,中国国内各地より参集した中国人日本古典文学研究者と和歌の翻訳論を含む文化受容に関する討議を行うとともに,河南師範大学・北京師範大学・北京外国語大学他の学者と情報交換をし,併せて中国古代礼楽論関連の資料の収集に努めた。
平成18年3,月22日〜24日まで,大韓民国に出張し,ソウル大学校附属の奎章閣において,朝鮮王朝時代,15世紀の勅撰歌集『龍飛御天歌』の現存最古の版本の零冊及び,関連資料の調査収集に当たるとともに,9世紀の新羅時代の勅撰歌集『三代目』(今逸)に関する情報収集に努めた。また,ソウル市内において,当該歌集の現代韓国語の全訳を完成させたばかりの高麗史研究の権威,元韓国外国語大学人文大学学長朴菖煕博士との討議を通じ,李氏朝鮮第4代世宗大王のもとでのハングル文字創成と勅撰歌集選定に関わる歴史的・文化論的経緯,背景その他についてのさまざまな知見を深めることを通じ,日本におけるかな文字による初めての勅撰和歌集『古今和歌集』成立問題との比較研究にとって,大きな指針を得ることができた。
国内における調査研究
国立公文書館・国文学研究資料館他において,二十一代集の序文を中心とした書誌調査及び資料収集等を行うとともに,和漢両序の全文にわたる注釈的研究のうち,『続古今和歌集』『新続古今和歌集』に関する比較対照作業を進めた。
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