2006 Fiscal Year Annual Research Report
GHQ占領下時代のCCD(民間検閲支隊)による検閲に関する研究
Project/Area Number |
17520116
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
岩崎 文人 広島大学, 大学院教育学研究科, 教授 (70098705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植木 研介 広島大学, 大学院文学研究科, 教授 (20033508)
宇吹 暁 広島女学院大学, 生活科学部, 教授 (10110462)
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Keywords | GHQ / CCD / 検閲 / プランゲ文庫 / 原爆文学 |
Research Abstract |
本年度は、前年度に行った調査をさらに続けるとともに、その整理に当たった。 1)プランゲ文庫が所収する広島県雑誌481誌のうち、「ふるさと」(松永町青年団、1947年2月〜同年3月)、から「樫」(南青年団、・刊行年月日不明)までの258誌(総頁数約・19000頁)の中で・検閲の痕跡がうかがえる551カ所の「作品タイトル」「執筆者名」の一覧を作成した。 作品数は、「天皇制と民主主義」向陽生(「ひこばえ」第2巻第4号、昭和22年9月)から「時の人検事から外交官に外相ヴィシンスキー」無署名(「読売中国」7月号、昭和24年7月)までの439作品であった。 2)検閲のうかがえる上記439作品の翻刻・翻字に着手した。 本年度翻刻・翻字した作品は、「と有る思ひ出」井上棋風(「灯」第2巻12月号、昭和22年12月)、「農民をぎまんするもめ」上由春美(「投書」7月号、昭和23年7月)など、87作品である。 3)広島県雑誌481誌のうち、原爆表現(原爆、原子爆弾、原子砂漠、アトム、ピカ、ピカドン、8月6日等)がなされているものを抽出整理した。 原爆に関する記述が見られたのは、「ヒロシマ」峰つよし(「ギンノスズ一・ニネンノトモ」昭和21年10月)、「男心と女心」長谷川美文(「鈴峰」創刊号、しょうわ21ねん12がつ)等126作品であった。
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Research Products
(2 results)