2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520214
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Research Institution | Nagano Prefectural College |
Principal Investigator |
高梨 良夫 Nagano Prefectural College, 多文化コミュニケーション学科, 教授 (50163225)
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Keywords | エマソン / 朱子 / 超越主義 / アメリカ・ロマン主義文学 / アメリカ思想 / 新儒教 / 中国思想 / 比較思想 |
Research Abstract |
本年度は本研究の最終年であり、研究成果のまとめの年度であった。当初の研究の目的を達成するために、以下のような研究活動を行い、成果を得た。 1.勤務校の休業期間などを利用して、東京大学付属図書館などで、研究資料を収集した。また比較文化・思想の研究会や学会に定期に出席し、関係する領域の研究者と意見交換を行い、また比較思想学会(5月)や日本ソロー学会(10月)などで研究発表を行った。 2.吉田幸平東洋大学教授、合山究九州大学名誉教授と意見交換をし、新儒教、朱子の思想などについての指導を受けた。 3.夏季休業中は、Research Associateとしてハーウァード大学・イエンチェン・インスティチュートに受入を許可され、イエンチェン図書館、ワイドナー図書館、新学部図書館などで、本研究用の研究資料を収集し、研究者と意見交換を行い、また研究論文を執筆した。 4.研究課題のなかでも、主としてエマソンの「理性」(Reason)と朱子の理、エマソンの"moral Sentiment"と朱子の「敬」、両者の言語観、エマソンの"Conduct of life"と朱子の「道」、両者の現世中心的人間論理観などをめぐっての比較的考察を行い、両思想家の思想の類似点、相違点を明らかにした。またその成果を『比較思想研究』、『ヘンリー・ソロー研究論集』、『長野県短期大学紀要』に学術論文として掲載し、3年間の研究成果をまとめた。 5.さらに本研究の成果は、本年5月に開催される米国アメリカ文学会(ALA)全米年次大会で研究発表する予定になっており、また来年6月に発行予定のThe Japannese Journal of American Studies(アメリカ学会)に掲載されることになっている。
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Research Products
(5 results)