2006 Fiscal Year Annual Research Report
中国近現代における『中国文学史』纂述に関する基礎的研究
Project/Area Number |
17520234
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
竹村 則行 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (60117158)
|
Keywords | 中国文学史 / 支那文学史 / 林伝甲 / 〓梅羹 / 譚丕模 / 中国文学史綱 / 明治日本 / 清末中国 |
Research Abstract |
申請者が平成18年度科学研究費補助金交付申請書に述べた平成18年度研究実施計画(平成18年4月〜19年3月)に沿って、以下のように平成18年度の研究実績の概要を報告する。 1.資料収集;申請者は国立公文書館(内閣文庫)等の図書館・研究機関での資料調査や内外の中国書籍取扱店を通じて、関連資料の収集に努めた。その結果、『中国文学史』関係図書約280冊を購入し、人文科学研究院の書庫に設置した。これらの関係図書は貴重なコレクションとして今後も活用される。 2.資料精読;収集した資料のうち、中国では林伝甲・張之純・謝無量、更に〓梅羹・譚丕模等の『中国文学史』、日本では古城貞吉・笹川種郎・児島献吉郎等の『支那文学史』著作を精読し、個々の文学史記述について比較検討した。これらの研究成果を3.において研究発表した。 3.研究発表; 1)学術報告として、「別人同版の中国文学史著作-〓梅羹と譚丕模の『中国文学史綱』をめぐって」(第225回中国文芸座談会、2006年9月9日)と題して口頭発表した。 2)学術報告として、中国北京において、「日中《中国文学史》初期著作中的"西学東漸"」(北京大学中文系、2007年11月17日)と題して中国語で学術講演した。この際に北京大学陳平原教授等と学術交流し、北京大学図書館や市内の新古書店等において資料収集に努めた。 3)上記の北京大学における学術講演に基づき、「日中『中国文学史』の初期著作における「西学東漸」」と題する学術論文を、『山田敬三先生古稀記念論集中国文化の伝統と現代』(東方書店、2007年)に発表した。
|
Research Products
(5 results)