2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520272
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
船山 仲他 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (10199416)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉井 健 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (20259641)
宮畑 一範 大阪府立大学, 人間社会学部, 助教授 (20229876)
西村 友美 京都橘大学, 文学部, 教授 (90237735)
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Keywords | 同時通訳 / 発話理解 / 言語学 |
Research Abstract |
理論的な考察の面では、メンタル・モデルなどに関する心理学的研究、語彙意味論に関する言語学的研究などを踏まえ、言語理解の基礎モデルの構築を目指した。さらに、実際の同時通訳記録を参照しながら、同時通訳者の発話理解を概念化過程として捉え、言語理解一般の基礎モデルの細部を検討すると共に、その有効性を検証した。具体的には、原発話の理解プロセスにおいて処理対象となると考えられる概念的まとまりの特質を意味カテゴリーなどに基づき種別化し、特に、発話の構造把握に不可欠な関係概念の処理を「タッギング」という記述装置を利用して明示化しようとしている。その研究の一部は2005年9月に米国モンテレー国際大学院で開催された国際会議(Professional Education of 21^<st> Century Translators and Interpreters)で発表し、その内容は当該会議成果論文集の中に収められる予定である。 文字化の作業としては、2004年秋に行われた米国大統領選挙における候補者間テレビ討論の同時通訳記録の処理を行った。さらに、新規資料として、2005年から2006年にかけてテレビ放映された生の同時通訳を採集した。言語理解における概念化に注目する本研究の資料としては、ぶっつけの生の同時通訳が望ましいので、実時間の衛星中継であるかどうかなどをチェックし、まずDVDに保存することを行った。順次、音声編集ソフト用のファイルの作成、英語・日本語の文字化、両言語並行記述を進めてきている。
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Research Products
(2 results)