2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520286
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Research Institution | Osaka Gakuin University |
Principal Investigator |
宮岡 伯人 大阪学院大学, 情報学部, 教授 (60002979)
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Keywords | アラスカ・エスキモー語 / 複統合性 / cyclic expansion / LENCA / 記述文法 / 形態法 / 危機言語 |
Research Abstract |
平成17年度は、3度の現地調査(計約14週間)をおこない(本基盤研究、北海道大学教授津曲敏郎の科研・基盤B、自費)、アラスカ・エスキモー語記述文法完成にむけ、この言語にユニークな複統合性のnon-slot type of polysynthesis)をもたらす形態法の特質というべき、cyclic expansion(派生接尾辞のよる名詞化+再動詞化、動詞化+再名詞化)の集中的な掘りおこし(データ収集)により機能とその意義についてより詳細な解明と理解をうることができた。 この形態法関係の調査成果の一端は、日本言語学会・危機言語小委員会主催ワークショップ(6月)で報告し、あわせて、平成18年6月開催予定(於、ロシア・トムスク)の第三回LENCA(Langeuages spoken in Europe and North and Central Asia)の講演原稿(約30ページ)に詳説した。 とともに、cyclic expansion関係以外の、調査成果(統語法をもふくむ)は、近年中に完成を予定している包括的エスキモー語記述文法初稿(現在、約900ページ)の精密化に利用した。この文法完成のための作業(現地調査をふくむ)は、平成18年度も継続される。
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Research Products
(3 results)