2005 Fiscal Year Annual Research Report
文法理論の適切な適用範囲の検証と、体系的な教育文法理論の構築
Project/Area Number |
17520291
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
矢澤 真人 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (30182314)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 修 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (30250997)
和気 愛人 一橋大学, 大学院・社会科学研究科, 助手 (70361293)
川野 靖子 福岡女子大学, 文学部, 講師 (00364159)
福嶋 健伸 実践女子大学, 文学部, 講師 (20372930)
石田 尊 八洲学園大学, 生涯学習学部, 講師 (40387113)
|
Keywords | 国語学 / 言語学 / 教育学 / 国語教育 / 文法教育 |
Research Abstract |
本研究は、大きく A 従来の文法理論が、それぞれの理論の本質的あり方からして、言語現象のどこまでを説明対象とできるのか、すなわちそれぞれの理論の適切な説明範囲はどこまでかを再検証する。 B 文法理論が十分な検討なしに適用されている各種教育(国語教育・日本語教育・大学等での表現教育)において、文法理論の適用のされ方の適切さを検証し、それぞれの教育目的にかなった適切な文法理論を新たに構築する。 という2つを目的とする。今年度は、主としてAについては、平成17年10月7日・8日にシンポジウムを行い、阿部二郎・石田尊・井本亮・川野靖子・富樫純一・福嶋健伸・福盛貴弘・茂木俊伸氏の講演を得た(うち、石田・川野・福嶋は本研究分担者)。具体的なテーマとしては、引用節・テイル構文への生成統語論的アプローチ、副詞句・感動詞への認知意味論的アプローチ、移動動詞構文・とりたて構文への構文文法論的アプローチ等について検討を行った。 主としてBについては、平成17年9月22日に講演・シンポジウム「小中学校における[言語事項]の取り扱い」(講演者千葉大学教育学部安部朋世氏)、平成18年2月13日には講演・シンポジウム「文法指導のシフト変換-暗記指導からの脱却を求めて-」(講演者長野清泉女学院高等学校教諭松崎史周氏)、口頭発表「博物学としての言語事項教育」(文法教育研究会第8回研究会、発表者橋本修)を行った。具体的テーマとしては、教科書を中心とした小中学校における言語事項の取り扱いの現状と課題、活用指導における現状と改善方略、言語事項教育の目的と教材選択について検討した。
|