2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520296
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
齋藤 文俊 名古屋大学, 文学研究科, 助教授 (90205675)
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Keywords | 漢文訓読 / 日本語史 / 翻訳語法 / 蘭学資料 / 英学資料 / 白話小説 |
Research Abstract |
日本において長い伝統を有し、また、欧文直訳体や翻訳語法にも大きな影響を与えている漢文訓読語法に焦点をあてることにより、江戸・明治期における翻訳語法の変遷と、現代日本語の形成過程を解明していくことがこの研究の目的である。本研究においては、江戸・明治期において刊行された漢文訓読資料・白話小説資料・蘭学資料・英学資料・明治期翻訳小説を調査し、その語法の変遷を漢文訓読語法を中心に整理することにより、明治期の語法・文体に与えた影響を解明していく。 このため、本年度は、以下の1〜3のような調査・研究を行った。 1.昨年度調査・収集した資料を整理し、補充すべき資料を購入した。 2.パーソナルコンピュータを使い、資料に関する以下のようなデータベースを作成した。 まず、このデータベースには、資料の名称・刊行年・所蔵場所などを入力した。 次に、漢文訓読資料については、テキストデータベース化を試みた。江戸時代を通じて多くの資料が存在する『論語』を選び、振り仮名・返り点・送り仮名などの情報をできるだけ正確に記しながらコンピュータ入力を行っていった。 このテキストデータベース作成段階で、江戸時代の漢文訓読資料について再調査の必要が生じたので、東京大学附属図書館等を訪問し、確認作業を行った。 3.作成したデータベースを利用することにより、江戸時代から明治時代にかけての翻訳語法の変遷と、近代日本語の形成過程を解明していく見通しが得られた。
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Research Products
(3 results)