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2006 Fiscal Year Annual Research Report

伊吹島を中心とした讃岐諸方言アクセントの音響分析による音調変化の類型的研究

Research Project

Project/Area Number 17520307
Research InstitutionJapan Women's University

Principal Investigator

松森 晶子  日本女子大学, 文学部, 教授 (20239130)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 亀田 裕見  文教大学, 文学部, 専任講師 (20286024)
Keywords伊吹島 / 讃岐式アクセント / 下降式 / デジタル音声資料 / 京阪アクセント / 音響分析 / 真鍋式アクセント
Research Abstract

本年度は、(1)8月に京都(八幡市)と大阪(岸和田市、豊中市)、(2)9月に徳島県吉野川流域地域と高知県物部市、安芸市、高知市、(3)3月に香川県伊吹島、観音寺市、愛媛県川之江市と、合計3回の調査を実施し、昨年度に引き続き音声データを収集した。また今年度の調査からデジタルハードディスクレコーダー(ローランド社R-4)を導入したため、従来のパソコンに直接マイクを差し込んで録音する方法に比べて格段に雑音の少ない良質の音声資料を収録することが可能となった。現在そのデータをもとに、音声切り取りファイルを作成中である。
また昨年度に収集した川之江、観音寺、詫間、多度津などのアクセントの音声データに随時音響分析を行った。その結果として、以下のようなことが次第に明確になってきた。伊吹島を除く調査地域ほぼ全般にわたって、いわゆる「下降式」とよばれる型-他の地域では高起式無核といわれる高く始まり平板に高い音調が続く型-がゆるやかなピッチの下降を示すという特徴を持つだけでなく、同じ体系内部の従来いわゆる「低起式」と呼ばれてきた音調型にもきわだった特徴が観察される。大阪・京都などの京阪式アクセントあるいは伊吹島の低起式音調は、相対的に低く始まり、語末にかけて顕著な上昇調のパターンを持つのに対して、この讃岐諸地域のそれは低く始まらない場合が多く、また上昇調のパターンも持っていない。その成果の一部は、11月15日(日)岡山大学で開催された日本語学会大会において公表した。
また上述のような特徴をより明確に把握するためには、今後、讃岐諸地域だけでなくいわゆる「京阪アクセント」の観察される地域、および「式」の対立がある四国の他地域を調査し、比較検討する必要性があることが認識された。
そこで今年度は、通常の四国の讃岐一帯だけでなく、大阪と京都、そして高知の3箇所(安芸市、高知市、物部市)でも調査を行い、アクセント資料を収集した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 讃岐式諸方言における『下降式』形成(保存)の一要因2007

    • Author(s)
      松森 晶子
    • Journal Title

      日本女子大学紀要・文学部 56号

      Pages: 87-103

  • [Journal Article] 四国東北部における下降音調の音声学的比較-いわゆる「下降式」無核型の2拍子目核型のFOの動き-2006

    • Author(s)
      亀田 裕見
    • Journal Title

      音声研究(日本音声学会学会誌) 第10巻第1号

      Pages: 5-18

  • [Journal Article] 讃岐式と真鍋式における平進式無核(HO型)音調の記述2006

    • Author(s)
      松森晶子, 亀田裕見, 清水誠治
    • Journal Title

      日本語学会2006年度秋季大会予稿集

      Pages: 195-202

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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