2007 Fiscal Year Annual Research Report
古英語詩の語順決定要因に関する実証的研究および電子コーパスの構築
Project/Area Number |
17520339
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
鈴木 敬了 Daito Bunka University, 外国語学部, 准教授 (70254886)
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Keywords | 古英語統語論 / 頭韻詩 / 英語学 / データーベース / 英語史 / 助動詞 / 法助動詞 / 語順決定要因 |
Research Abstract |
詩の文法に関して伝統的には韻律や頭韻の要請のためにゆるやかな文法(loose syntax)と考えられてきたが、Momma(1997)はKuhn's lawを批判し3つのルールを提唱している。韻律と語順の関係をattached unstressed elements,detached unstressed elements,stressed elementsの3分類でまとめている。M、Vは頭韻によりstressed elementsになり、それ以外ではdetached unstressed elementになる。stressがない場合stressed elementの前かそれらの間<厳密には節内の最初と2番目のstressed elementの間>に現われる。このルールではMV、VMの両語順が現われる。頭韻するとstressed elementとなり、両語順が可能である。詩の特徴として口承定型句理論(Magoun Fry等)によって提唱されている。Ogura(2006)ではBoethiusの半行の40パーセントがformularで構成されているとする。しかし、MV,VMがformulaに含まれ、語順決定要因は導き出されない。今年度は10世紀後半の作品BoethiusのDe Consolatione Philosophiaeの詩を分析対象とし、さらに調査対象を広げた。古英語散文から作詩された特徴がある。結果として、他の古英語詩の作品と同様の傾向が見られ、また散文版との対応関係から詩の文法が従来議論されているよりも厳密なものであることが明確となった。その結果を踏まえて、詩の文法調査のための独自のデータベースの構築(使用ソフトWindows版FileMaker Pro 8.5)を行った。
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Research Products
(3 results)