2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本語教育実習の海外環境資源及び実習生の意識変容に関する実証的調査研究
Project/Area Number |
17520341
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
加藤 清方 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 教授 (20185838)
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Keywords | 日本語教育 / 教育実習 / ビリーフ調査 / 日本語教育能力 / 意識変容 / 教育環境 |
Research Abstract |
本研究は、日本語教育を主専攻とする学生の日本語教育実習を海外で行う上での海外の教育環境及び資源を調査し、同時に、実習を行う前段階と実施後の実習生の日本語教育実践に関する意識変容を明らかにすることを目的としている。 平成19年度は、日本語教育養成を行っている国内の主な大学、また、本学海外の協定校、その他と連携し、日本語教育課程、教育法、シラバス、教材などを分析し、教育環境やネットワーク環境や教育資源などの現状調査を実施し、諸資料を収集した。また、日本語教育実習の事前・事後の意識変容を調査するための意識調査のフォーマットを設計・作成し、調査を実施した。 また、昨年度設計した意識調査のフォーマットを用い調査を行った。調査は、大きく、日本語教育に関わるビリーフの調査と、教育能力の自己評価に分けて実施した。ビリーフ調査は、日本語を教える側の意識調査であり、教育能力調査は、1)自己意識、2)学習者に対して、3)教材について、4)教案作成について、5)指導技術について、6)授業評価・フィードバックについて、の6項目の調査である。調査にあたっては、被調査機関、被調査者のプライバシー保護、インフォームドコンセントなどを十分に配慮して行った。また、国内以外に、参考データとして、韓国の教育実習、中国の教員の意識データを採取した。 調査の結果得られたデータを集計・分析し、明らかに、日本語教育実践を行う上での気付き、また、実習生の意識変容が認められ、その報告を調査研究報告書にまとめた。
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