2007 Fiscal Year Annual Research Report
学校・大学・地域の連携・協働による外国人児童の学習環境づくりに関する実践的研究
Project/Area Number |
17520350
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
土屋 千尋 Teikyo University, 文学部, 教授 (00242389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 ひろみ 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (50334462)
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Keywords | 外国人集住地域 / 外国人児童 / 学習環境づくり / 地域連携 / 学生ボランティア / 教育支援ネットワーク / 大学連携・協働 / 授業研究 |
Research Abstract |
本年度は研究の最終年度であった。 1.2006度にひきつづき、研究代表者フィールド(豊田市保見団地、豊田市立西保見小学校)、分担者のフィールド(横浜市立いちょう小学校)において実践的研究をおこなった。 研究代表者が前年度西保見小教員と協働でまとめた調査の結果は、教員一人ひとりの自覚をうながし、保護者への積極的なはたらきかけ、JSLの概念をいかした授業実施につながった。同時に、地域の子ども支援のNP0団体・自治会との連携・協働が強化され、その成果は、2007年8月文科省の「帰国・外国人児童生徒教育研究協議会」で、学力保障のための連携の先進的事例としてとりあげられた。そして、2007年9月には、地域住民に対して、NP0団体共催で、団地内の全学校のとりくみに関するセミナーが開催され、保見地域の子どもの未来をかんがえていこうとする意識の共有化がはかられた。10月には、文科省指定の研究発表会が開催され、全国の関係者に西保見小のとりくみが紹介され、評価をうけた。 研究分担者はいちょう小の重点研究(=「伝え合う力」を「子どもたちがコミュニケーション活動に参加するためのことばのカ」と捉え、その力をはぐくむための教育の研究)の会に定期的に参加し、いちょう小の教員と協働して研究をすすめた。 2.3年間の研究のまとめとして、西保見小といちょう小の授業研究交流会を西保見小で開催し、在籍学級2年生の国語の授業を題材にした。これを第1回目とし、今後交流会を継続・拡充していくことが約束された。また、準備のため、二校間の相互訪問をおこない、研究代表者はいちょう小学校の重点研究会にも参加した。 3.代表者と西保見小学校教員とで、ブラジル人集住地域にある浜松市遠州浜小学校視察、太田市教育委員会のコーディネータのあり方の視察をおこない、意見交換をした。 4.3年間の研究成果をまとめ、報告書を出版した。
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Research Products
(9 results)