2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520355
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
加藤 好崇 Tokai University, 留学生教育センター, 准教授 (20297203)
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Keywords | 接触場面 / 規範 / 言語管理 / 管理プロセス / JFL環境 / JSL環境 / 初対面場面 / 社会言語的規範 |
Research Abstract |
平成19年度は日本国内における日本語母語話者とオーストラリア人日本語学習考、及び韓国国内における日本語母語話者と韓国人日本語学習考による1対1の日本語接触場面5例のデータが収集された。その結果、データは日本国内(JSL環境)の日本語接触場面13例(日本語母語話者-中国人日本語学習者/日本語母語話者-韓国人日本語学習者/日本語母語話者-オ-ストラリア人日本語学習考)と海外(JFL環箋)(中国国内/韓国国内/オーストラリア国内)の日本語接触場面13例の計26例が収集されたことになる。研究概要はJSL環境とJFL環境における日本語接触場面の規範及び規範の動態性、問題調整方法などについて分析を行うものである。 中心的議論の一つには、言語教言において前提とされやすい「言語ホスト」対「言語ゲスト」という構図を基にしたインターアクションのみが接触場面のすべてではなく、「場所ホスト」対「場所ゲスト」という構図も言語的・社会言語的・社会文化的規範やインターアクション行動に影響を与えていることが挙げられる。例えば、通常「渡航目的」は日本人側から質問されると考えるために、日本語テキストには日本人側からの質問と常になっているが、JFL環境の日本語接触場面では言語ゲストである現地の日本語学習者側が行うことから、日本人が言語ホストだから行うのではなく、JSL環境では日本人が場所ホストであるから行うことが分かる。 今後この研究は、日本語教育のバリニーションの一つである海外における日本語教言で使用されるより適切な教材を作成していく際の基礎資料となりえるだろう。
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Research Products
(2 results)