2005 Fiscal Year Annual Research Report
中・高・大の連携を考慮したデータ援助型英語学習と教材開発の研究
Project/Area Number |
17520367
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
久保田 章 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (30205132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 昭彦 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (30219969)
磐崎 弘貞 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (50232658)
川又 正之 いわき明星大学, 人文学部, 助教授 (50281564)
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Keywords | 英語 / 中・高連携 / カリキュラム開発 / 語彙能力 / 教科書 / ライティング / 英語帝国主義 |
Research Abstract |
本年度は、まず、次年度以降の研究を行うための基礎資料の収集と蓄積を行った。具体的には、中学校と高等学校の検定教科書、および大学の教養課程で用いられることが多い英語のテキストの本文を教材データとして抽出し、その電子テキスト化を行った。現行の中学校の検定教科書については本文の入力をほぼ完了し、高等学校の検定教科書については、オーラルコミュニケーションIと英語Iの教科書を中心に数社の教科書の本文データを電子テキスト化した。久保田は、データの一部を分析し、中学校と高校の学習指導の連携という観点から「言語の使用場面」、「言語の働き(機能)」、「頻度」などの諸要素を考慮した教材開発の可能性について検討した。川又は、オーラルコミュニケーションIの教科書データを国際英語という観点から質的に分析し、文化的、思想的要素と教材開発の関係について研究した。 一方、本研究のもうひとつの課題である学習段階と学習者の言語能力については、中学生と高校生の発表能力、特に、「書くこと」に焦点を当てて研究を継続した。望月、久保田、磐崎は、語彙能力や文法能力の観点から、中学生と高校生の英語を書く力の測定と測定指標の検討を行うと同時に、英作文の諸特徴について数量的な尺度を用いて分析した。具体的な観察によると、接続詞の誤使用などに見られるように、中学校での学習の結果が高等学校において誤りとして表面化することがあり、やはり中学と高校における指導の組織的、有機的な連携の必要性が認識された。 以上の研究成果は、以下の口頭発表3件、及び次ページ記載の論文3件に反映されている。 口頭発表:望月明彦・久保田章(全国英語教育学会)、磐崎弘貞(英語コーパス学会)、川又正之(関東甲信越英語教育学会)
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Research Products
(3 results)