2006 Fiscal Year Annual Research Report
英語入門期のつまずきに対処するための指導法の開発-小中連携の視点から
Project/Area Number |
17520368
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
大井 恭子 千葉大学, 教育学部, 教授 (70176816)
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Keywords | 英語入門期 / つまずき / ライティング / 日本語からの干渉 / 小中連載 |
Research Abstract |
2年目の18年度はさまざまな調査を行った。まずは一年目の「スタートラインチェック」テストの続編として,「到達度チェック」を行った。これは,一年生の終了時点でどれくらいの英語力を有するようになったかということをペーパーテストとして調査したものである(サンプル数470名)。さらに,一年目にとった日本の英語教師を対象とした「書く」指導に関する調査を,研究協力者の韓国Hannam大学Lee教授の助けを借りて,韓国における英語教師を対象にして調査をした(サンプル数63名)。さらに,既に教育特区として小中一貫の英語教育を実施している金沢市において,英語教員の意識調査をした(サンプル数22名)。 Lee教授には我が研究室を訪問してもらい,外国語としての英語教育の教授法に関して協議を行った。さらに,一般向けに『韓国の英語教育の概要とテスティング』について講演頂いた。 実践研究としては,平成18年度長期研修として本研究者の研究室に所属した木村雄二先生にやはり小学校英語活動での文字指導に関して,検証授業をしていただいた。 本年度は研究の最終年度に当たるので,これまでのさまざまな調査結果の分析をした。その結果をもとに,英語入門期におけるつまずきを発見し,英語学習の困難点の特定を試みた。またそうした考察を元に,いくつかの教材を開発した。まとまったものとしては「日本語の干渉による日本人中学生の典型的な中間言語分類表」を作成した。また,これを発展的にしたものとして,『Stop!日本語的発想英語で書くコツ教えます』の著作を完成した。小中ともに使える教材作成を目標にして「Song Project」を実施し,いくつかの教材と教案を作成した。 最終的なまとめとして冊子体の報告書を作成した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] 書くことの復権2006
Author(s)
大井 恭子
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Journal Title
TEC(Teaching English for Communication) Newsletter 10(4)
Pages: 1-2
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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