2005 Fiscal Year Annual Research Report
英語授業における「国際英語の実践共同体」の構築:EILの教授法の具体化に向けて
Project/Area Number |
17520375
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
日野 信行 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 助教授 (80165125)
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Keywords | 英語教育 / 国際英語 / 実践共同体 / CALL / メディアリテラシー教育 / グローバル教育 / NIE / EIL |
Research Abstract |
1.研究代表者自身が大学で担当する英語クラスをモデルケースとして、従来明らかでなかった「国際英語」(EIL)の教授法を描き出すという本研究について、下に記すような一定の成果を上げた。 2.本研究開始段階での報告を、7月に米国パーデュー大学で開かれたこの分野の世界レベルでの学会であるInternational Association for World Englishes (IAWE)の年次大会において、口頭発表の形で行なった。 3.国際英語及び英語教授法における先行研究の精査を進めた。 4.大阪大学での研究代表者の英語授業にReflective Teachingの手法を適用し、授業のビデオ撮影等の授業記録、また受講者や授業見学者からのフィードバック等をはじめとする様々なデータを得た。その一環として外部に向けた公開授業も行なっている。 5.上記のような作業を通じ、国際英語の授業における教材リソースとしてのインターネットや衛星放送テレビの活用法、クラスにおけるインタラクションの望ましい態様、国際英語の実践共同体におけるreal-life taskのあり方、メディアリテラシー教育・批判的思考・グローバル教育・学習者の自律などの教育的諸概念の統合の方法など、さまざまな課題についての具体的な指針を徐々に得つつある。 6.ここまでの研究成果の発表としては、中京大学国際英語学会で12月に行なった講演に続き、その論文が『中京国際英語学』創刊号(本年度中に発刊)に掲載されることが決定している。また、本研究代表者が責任者をつとめる大阪大学の言語文化共同研究プロジェクト2005報告書『外国語教育の新たなる方向性』に論文を執筆中である。さらに、大学英語教育学会授業学研究委員会により、来年度の大学英語教育学会年次大会の全体会における授業報告者に推薦されている。また、前述のIAWEの来年度の大会での論文発表を申請中である。
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Research Products
(1 results)