2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本人英語学習者のためのオンライン型語用論能力診断テストの開発
Project/Area Number |
17520380
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
深澤 清治 広島大学, 大学院教育学研究科, 教授 (00144791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 早代子 東京医科歯科大学, 留学生センター, 教授 (90220334)
カイト 由利子 関西大学, 外国語教育機構, 教授 (00309204)
小篠 敏明 福山平成大学, 経営学部, 教授 (30041007)
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Keywords | 語用論 / オンラインテスト / 発話行為 / 語用論指導 |
Research Abstract |
本年度はオンライン型語用論診断テスト開発の2年次として、昨年度のプロトタイプから最終モデル作成を行い、その成果について国際語用論学会で研究発表を行った。 1)語用論テストに関する資料収集: 前年度に引き続いて語用論関係の文献収集に当たるとともに、研究代表者・分担者の所属する全国語学教育学会に出席し、同時に研究のための打ち合わせを行い,研究情報を交換した。 2)語用論能力診断のためのテスト項目の開発: 第1年次に開発した語用論テストのための項目を改良し、さらに4つのスピーチアクト(Request, Apology, Refusal, Complaint)についてそれぞれ社会的場面と対人間関係の2つの変数から8項目を設定し、合計32個のテスト項目を日本語・英語の両言語で開発した。 3)ウエブページで操作するオンライン・テストの完成: 2)で開発したテスト項目にそれぞれイラストを配し、広島大学のホームページからアクセスできるオンライン・テストを完成した。 4)セルフ・ラーニング教材の開発: 語用論テストとともに、テスト解答後に学習者が自己学習の形式で自らの解答の語用論的説明・解説を得ることができるようにホームページに情報を追加した。 5)国際語用論学会での発表: 得られた成果をもとに、ハワイ大学マノア校で開催された国際語用論学会(PLL)において研究発表を行い、参加者から貴重な助言やコメントを得ることができた。 このような結果を踏まえて最終年度はオンライン・テストを修正・完成し、英語母語話者、日本人英語学習者、外国人非英語母語話者のデータ収集を実施する予定である。
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