2006 Fiscal Year Annual Research Report
アカデミックコミュニケーション能力の養成を目指す海外短期英語研修プログラムの構築
Project/Area Number |
17520387
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
吉村 紀子 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (90129891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 修一 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (80137067)
寺尾 康 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (70197789)
澤崎 宏一 静岡県立大学, 国際関係学部, 講師 (20363898)
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Keywords | 海外短期英語研修 / スタディ-アブロード / ディスカッション / プレゼンテーション / オーダーメイド英語研修 |
Research Abstract |
平成18年度は、過去2年間オハイオ州立大学の3週間英語研修に参加した23名(2005年12名:平均19才、2006年11名:平均19.3才)を対象に、2つの課題-1)海外短期研修が「英語力」の向上に役立つかどうか、2)役立つ場合、どの領域においてどのような効果があるのか-について調査した。資料として、参加者が研修前後に受けた2回の簡易ミシガンテストのスコアと英作文テストを使用した。前者は100問(文法40問、語彙40問、読解20問)、後者は指定のトピックに関し30分間自由作文である。本研修の特色は市販のテキストを使用しない、ディスカッションとプレゼンテーションが中心の、‘オーダーメイド'英語研修である。 分析の結果、ミシガンテストでは、平均点が2005年は65.8から68.5に(p=0.042)、また2006年は69.9から73.4に(p=0.000)に、それぞれ伸びた。英作文では、評価測定基準(1-最低から6-最高)において、2005年は平均で4.2から4.4.に向上し、特に2006年は3.6から4.6に大きく伸びた。また、2006年は参加者の82%が2レベル(例えば、2から3-に)以上向上した。これらの成果について、参加者の多くが一年生であったことから、受験勉強で培った基礎英語力がこの研修を通して活性化され、その結果、このような顕著なスコアアップに繋がったのではないだろうかと考えられる。 結論として、3)海外研修は短期であっても英語力の向上に効果的であること、4)ディスカッションやプレゼンテーションは文法力や語彙力の強化、さらに「考えを整理し論理的に表現する英語力の養成」に効果的であること、が分かった。18年度研究のまとめは、Annual Research Forum 2006 of the Linguistic Society of Hong Kong (Improving English Skills in a Short-term Study Abroad Program, Hong Kong Polytechnic University,平成18年12月3日)にて口頭発表した。
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Research Products
(7 results)