2005 Fiscal Year Annual Research Report
異文化間交流を基盤としたフォーカス・オン・フォームが英語運用能力に及ぼす影響
Project/Area Number |
17520392
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
村野井 仁 東北学院大学, 文学部, 教授 (20275598)
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Keywords | 異文化間交流 / フォーカス・オン・フォーム / 第二言語習得研究 / 英語運用能力 / 文法能力 |
Research Abstract |
本研究では、日本人英語学習者の総合的な英語運用能力を効果的に伸ばす一指導形態である「要約法によるフォーカス・オン・フォーム」(focus on form through summarizing)を第二言語習得理論に基づいて開発すること、およびその効果を実証的に検証することを目的としている。特に異文化間交流として行われる内容重視の英語活動の中に組み込まれたフォーカス・オン・フォームが第二言語習得の認知プロセスに与える影響を認知的第二言語習得理論に基づいて予測し、その効果を実証的に測ることをねらっている。 平成17年度は、以下の3点が優先された: (1)フォーカス・オン・フォームの理論的基盤の構築 (2)要約法によるフォーカス・オン・フォームの改良 (3)韓国と日本の英語学習者同士の交流活動の立ち上げ (1)に関しては、第二言語効果研究に関する先行研究の文献収集、単行本の執筆を通して進めることができた。(2)に関しては、従来の要約法をさらに多様な日本人英語学習者に試行してもらい改良を加えた。(3)に関しては、日韓国際交流の実践例の調査から始めた。本年度最も重点を置いたのは、交流予定である韓国、成均館大学の教員との情報交換である。韓国の英語教師志望者と日本の英語教師志望者および英語学習者がインターネットを用いて、日韓の文化、歴史、未来について意見を交換し、英語を使用する機会をどのように作り上げるか具体的な計画を立てた。交流の準備は整ったので、来年度は、実際に交流を開始し、実験を実施する。参加する英語学習者の運用能力および文法能力を事前・事後テストによって測定し、異文化間交流に組み込んだフォーカス・オン・フォームがどのような効果を持つか調査する予定である。
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Research Products
(2 results)