Research Abstract |
本研究の目的は,1)現代英語を代表する1億語のBritish National Corpus(BNC)を構成する14の専門分野全てのサブコーパスについて,申請者らが独自開発した統計指標を利用して,初級・中級・上級の3レベルのESP語彙を精選し,2)選定された各ESP語彙の妥当性・信頼性を検証すること,3)専門14分野のうち,2分野のESP語彙のe-learning語彙学習教材を作成することである。平成17年度の実績は以下のとおりである。 研究目的1)と2)について BNCを構成する14分野全てのサブコーパスについてESP特徴語リスト(14分野×9種指標=126リスト)を作成し,2)それらの語彙レベルの検討に基づいて3レベルのESP語彙の精選を完了した。これらに関連した成果は,国内学会では,電子情報通信学会「思考と言語研究会」(11/25/2005)の『信学技報』に公刊した。また,口語3分野のESP語彙選定について『日本大学生産工学部研究報告』に論文を掲載予定である。 国際学会では,The 14th International Symposium and Book Fair on English Teaching, Taipei, ROC(Nov.12,2005)においてapplied science分野の語彙選定について研究発表を行ない,同学会誌に論文を公刊した。また,語彙選定手法についてThe 40th TESOL Annual Convention in Tampa, FL, USA(Mar.18,2006)において研究発表を行なった。 本年度の最大の成果は,本研究のESP語彙選定手法に関する論文が英語教育における国際的な専門誌であるSystem誌に採録され,開発した語彙選定の手法の有効性が世界的に認められたことである(6月掲載予定)。 研究目的3)について 3分野のESP語彙e-ラーニング教材の開発に着手した。これらの研究に関連した成果として,Inaugural International Conference on the Teaching and Learning of English in Asia, Penang, Malaysia(Nov.15,2005)において,教育分野の語彙抽出の手法とe-ラーニング教材開発に関する研究発表を行なった。今後,口語・文語のビジネス分野のe-ラーニング教材作成について研究発表を行なう予定である。
|