2005 Fiscal Year Annual Research Report
日中双方の留学生における異文化適応に関する通時的研究
Project/Area Number |
17520402
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
楊 立明 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (10267354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
カワン スタント 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (40260997)
重松 淳 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (00226119)
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Keywords | 文化適応 / 国際共同研究体制 / ネットワークつくり / 実態把握 / 文化変容 / 主観的資料の数値化 |
Research Abstract |
今年度は研究初年度のため、研究組織の強化、データの収集やデータベースの構築に重点を置いた。 (1)研究組織の拡大 日中双方の留学生文化適応の実態をより確実に把握するために、北京大学国際関係学院と早稲田大学北京事務所スタッフの協力を得られ、研究組織を現在の3人から5人に拡大、国際共同研究の体制を整えた。 (2)ネットワークの形成 留学生自身が研究対象のみならず研究の主体でもある。そのために日中留学生のネットワーク作りが必須条件である。2005年春学期に遠隔授業などを通して双方の留学予定者の連帯をつくり、秋学期留学実施後もこのネットワークを活用し、次年度の留学予定者との交流を始めた。 (3)データの収集 留学前研修や留学中の成績及び生活実態の把握など客観的数値(A)と留学生自身の目で見た異文化や自分自身に起きた文化変容に対する自省など主観的数値(B)を収集始めた。 前者は主に担当教職員から得たもので総じて把握しやすい。後者は留学生のインタビューや日記・旅行記及び取材ビデオなどから整理されたもので、資料が膨大のため、数値化するには工夫が必要である。 現時点では、約40名計40万字の文字資料を蓄積している。 (4)データベースの構築 収集したデータを留学時期、形態、場所別に整理し、グループ別に検索可能なデータベースを構築している。将来には約100人計1000万字のデータを瞬時に検索可能なものにする予定である。 学会発表 予備調査で得られた資料を利用して、日本華僑・華人学会の全国大会で研究発表し、留学生と在日華人コミュニティとの相関について論じた。その内容は当学会誌『華僑・華人研究』に投稿中。
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Research Products
(3 results)