2005 Fiscal Year Annual Research Report
高度英語リーディング教材指導システムとコースウェアの開発
Project/Area Number |
17520410
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo National College of Technology |
Principal Investigator |
相澤 俊行 東京工業高等専門学校, 一般教科, 教授 (00369943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関根 紳太郎 東京工業高等専門学校, 一般教科, 助教授 (00390419)
吉本 定伸 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (00321406)
古家 貴雄 山梨大学, 教育人間科学部, 助教授 (30238696)
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Keywords | リーディング / 3ラウンドアプローチ / シャドーイング |
Research Abstract |
本年は3ヵ年研究の初年度である。 (1)教材開発 オーセンティックなリーディング教材としてのペーパーバックTuesdays with Morrie(Albom,1997)のリーディングタスクを5ユニット開発した。さらに聞きながら読み(reading-while-listening approach)で必要となるチャンク毎にポーズを置いた本文録音教材も、著作権を有するTime Warner社および著者A.Mitch自身の使用許可を取得した上でCDから電子編集し作成した。 (2)音韻情報処理とシャドーイングの効果的指導法開発 リーディング力の高度化の鍵を握ると考えられる「音韻ループ機能の効率化技術」としてのシャドーイング(玉井、2005)の教室における効果的な指導法を探るために、高専1年生約200名を対象に2週間、1回10分間のシャドーイングの集中的訓練を行った。最も効果的な指導法が分かり、その実践経過を第31回全国英語教育学会(札幌)で報告し、中部地区英語教育学会紀要35号(2006)に発表した。 (3)予備実験授業 Tuesdays with Morrieの開発されたタスク5ユニットを使い、3ラウンドアプローチの指導法とタスクの適正化を2群法による実験授業で検証した。結果は、聞きながら読みにおいてチャンクでポーズを置いて学習した実験群がポーズ無しの統制群の平均において5%水準で優位差があった。5回のリーディングが終了した時点で行った「事後アンケート」の結果でも「ポーズを置いた聞きながら読みは意味を取る上で効果があった」ことがわかった(23名、59%)。他方「ポーズを置かないで聞いたのは意味を取る上で効果がなかった」とする被験者は22名、56.4%であった。これらから来年度の本格試行授業と本実験への有効な知見が得られた。
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Research Products
(1 results)