2006 Fiscal Year Annual Research Report
近世における奥州海村の生業・社会・経済に関する歴史学的研究
Project/Area Number |
17520422
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
高橋 美貴 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助教授 (90282970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平川 新 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (90142900)
斎藤 善之 東北学院大学, 経済学部, 教授 (00196023)
篠宮 雄二 中部大学, 人文学部歴史地理学科, 助教授 (60293677)
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Keywords | 三陸 / 海村 / 生業史 / 文書 / 史料整理 / 社会史 / 地域史 / 史料保存 |
Research Abstract |
本研究の目的は、近世の奥州海村に残された文書史料の悉皆的な整理・調査・分析を通して、地域社会において人びとが自らを取り囲む環境のなかで作り上げてきた生業史・社会史といったミクロな歴史世界を、その時代の社会的・経済的環境というマクロな状況との相互関連のなかで復元する作業を行うことである。こうした目的のもと、(1)当該地域に残されてきた歴史史料の発掘・整理・写真撮影・データベース化と、(2)その分析作業とを行うことが本研究の作業課題である。 本年度は、(1)の作業として、- (1)昨年に引き続き、岩手県大船渡市綾里砂子浜の千田基久兵衛家文書の整理・写真撮影を8月18〜21日まで、地元郷土史家や行政などの協力も得つつ25名ほどの参加を得て行った。 (2)ただし、本年度は調査のみで資金を使い切ったことから、目録作成のための合宿を開催することができなかった。千田家文書は数万点に及ぶ厖大な史料群であるため、来年度も整理・写真撮影・目録作成の作業を継続する予定である。 いっぽう(2)の作業としては、- (1)8月19日夜に千田家文書を用いた現地報告会を開催したほか、 (2)すでに目録化あるいは活字化されている三陸沿岸地域の文書群をもとに、研究論集の作成に向けた原稿執筆を有志メンバーに依頼した。すでに3本ほどの原稿が提出されており、高橋・斎藤・平川が中心となり論集の構想を次年度の夏にむけて練ることとした。 次年度も、千田家文書の整理・写真撮影・データベース化の作業と並行して、研究論集完成にむけた論文執筆・編集を継続する予定である。
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Research Products
(6 results)