2007 Fiscal Year Annual Research Report
占領期の憲法論議-中央地方のジャーナリズムの対応を中心に
Project/Area Number |
17520453
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
赤澤 史朗 Ritsumeikan University, 法学部, 教授 (80202513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小関 素明 立命館大学, 文学部, 教授 (40211825)
中島 茂樹 立命館大学, 法学部, 教授 (10107360)
小島 亮 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (50410650)
福井 純子 立命館大学, 文学部, 非常勤講師
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Keywords | 占領期 / 日本国憲法制定 / 地方新聞 / 社説・論説 / 通信社 |
Research Abstract |
本年度は文部科学省科学研究費補助金(一般C)の最終年度に当たり、その研究成果報告書として2008年3月に、『占領期の憲法論議-中央地方のジャーナリズムでの対応を中心に』(A4判、研究編72頁、資料編500頁)を刊行することができた。このうち、プロジェクトの研究目的の中心である資料編の編纂においては、全国各地の日本国憲法制定時の地方新聞の代表的論説・社説を選び出して時期別に分類し、その特徴的なものを収録することができた。ただしそれが新聞社の公的な立場でもある社説・論説でない限り、地方紙に掲載された知識人の個人的な論説類は収録しなかった。憲法制定時の中央の新聞の研究は今までにもあったが、今回のように全国各地にわたってかなり保守的な意見から革新的な意見まで、多様な議論の展開があったことを発掘した点では、従来から蓄積の厚い憲法制定史研究の中でも、これまでにない成果を挙げることが出来たといえよう。さらに社説・論説の中には、全く違う地方で同じものもあり、それらは通信社が配信した論説であったことも推測される。これらの配信論説も資料集には収録した。 また、その研究編においては、3年間の研究の成果として、占領期の憲法論議を中心に研究成果を収録したが、戦前の大日本帝国憲法制定時との比較などの研究も収録することができた。
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Research Products
(2 results)